小規模だが評価できる大学ランキング2019(九州編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2019(九州編)

写真=立命館アジア太平洋大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は小規模だが評価できる大学ランキング(九州編)だ。

多方面で高い評価を得る福岡工業大

トップは九州工業大で52ポイント、2位は福岡工業大と立命館アジア太平洋大が、34ポイントでランクインした。4位は西南学院大で22ポイント、5位は福岡女子大で18ポイント、6位は中村学園大で16ポイント、7位は北九州市立大で14ポイント、8位は熊本県立大と筑紫女学園大で9ポイント、10位は久留米工業大で7ポイントとなった。

私立大学ではトップとなる、2位の福岡工業大は、「面倒見が良い大学」、「研究力が高い大学」、「就職に力を入れている大学」など、多くのランキングで高い評価を得ている。経営理念に「For all the students〜すべての学生生徒のために〜」を掲げ、学生一人ひとりに全教職員が力を尽くす、小規模大学のメリットが生かされた結果だろう。

日本屈指の多文化環境が特色の立命館アジア太平洋大

福岡工業大と共に私立大学トップとなった立命館アジア太平洋大は、世界各国・地域から集まった学生が学ぶ場として、2000年に創設された大学だ。学生や教員の約半数が外国籍という多文化共生キャンパスが、大きな特色となっている。

キャンパスの共通語は日本語と英語の二か国語。学部講義の90%が日英二言語で開講されているため、専門分野を英語で学ぶことが可能だ。

卒業後の進路も、世界に大きく開かれており、世界に通用するグローバルな人材を育成する大学として、全国的にも注目度が高い。

充実した留学システムが特色の西南学院大

22ポイントで4位となった西南学院大は、グローバル教育に力を入れている大学として知られている。1971年から始まった交換留学制度は、現在欧米エリアを中心に33か国101大学と国際交流協定を結ぶに至っている。留学先大学の授業料免除や取得単位の認定など大きなメリットのある交換留学制度には、1年次から応募が可能で、年間約100人もの学生が、同制度を利用して留学を果たしている。

また、学内における語学教育にも力を入れており、習熟度に応じた少人数制での授業のほか、言語教育センターでは外国語教員による個別指導なども実施し、学生が「生きた言語」を習得できるように強力にサポートしている。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


小規模だが評価できる大学ランキング2019(九州編)