小規模だが評価できる大学ランキング2019(近畿編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2019(近畿編)

写真=神戸海星女子学院大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は小規模だが評価できる大学ランキング(近畿編)だ。

総合大学ながら少人数教育にこだわる甲南大

1位は32ポイントの京都工業繊維大、2位は28ポイントの滋賀大、3位は27ポイントの奈良女子大となっており、トップ3は国公立大学が占める。

4位の甲南大は25ポイントで、私立大学としてはトップだ。1919年に創設された甲南学園を母体とする甲南大は、8学部14学科の総合大学ながら、学生数を約9,000人と抑えた「ミディアムサイズの総合大学」として、数々の特徴的な取り組みを行っている。

たとえば、幅広い知識・教養、実践的な能力を身につける「共通教育」や国際力と行動力を養う「融合型グローバル教育」などは、入学した学部学科を問わず全学共通で実施される。学部の異なる学生同士が少人数のグループで取り組む「プロジェクト学習」などを通じ、協調性や自発性を高めることができる。

徹底した少人数教育を実践する神戸海星女子学院大

5位は14ポイントの神戸海星女子学院大で、私立大学では2位にランクインする。神戸海星女子学院大は、英語観光学科と心理こども学科の2学科で構成された現代人間学部から成る単科大学。アットホームな少人数での教育環境が特色で、全授業の3分の1が10人未満という少人数体制。さらに実技・実習科目ではマンツーマンの指導を徹底している。

充実した実験・実習環境が整う長浜バイオ大

小規模だが評価できる大学ランキング2019(近畿編)写真=長浜バイオ大学


6位は13ポイントの京都府立大、7位は11ポイントの神戸女学院大、8位は10ポイントの福知山大、9位は滋賀県立大、長浜バイオ大、大阪経済大、大阪工業大、畿央の5大学が9ポイントで並んだ。

9位の長浜バイオ大は、バイオサイエンス学部1学部3学科で構成されたバイオサイエンスに特化した大学。最先端のバイオの学びに、時代に対応した情報科学の学びが融合し、「創薬」、「製薬」、「医療」、「臨床検査」、「化学」、「食品」、「環境」、「IT」、「農畜産」などの分野で活躍できる人材の育成を目指す。

大きな特色は、充実した実験環境。1年次から専門性の高い実験に取り組むことが可能で、確保されている実験時間は3年次終了までに900時間(アニマルバイオサイエンス学科は850時間)にもおよぶ。専門領域ごとに、専任教員と助手が配置され、きめ細かい指導を実現する。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


小規模だが評価できる大学ランキング2019(近畿編)