小規模だが評価できる大学ランキング2019(北陸・東海編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2019(北陸・東海編)

写真=金沢工業大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は小規模だが評価できる大学ランキング(北陸・東海編)だ。

先進的な取り組みで注目される金沢工業大

125ポイントで他を大きく離してトップとなったのは、金沢工業大だ。人や社会に役立つものづくりの力を持つ、グローバル人材の育成を目指して創設された金沢工業大は、国連が提唱する17のゴール「SDGs」実現に向けたカリキュラムなど先進的な取り組みで知られており、全国的にも高い評価を集めたかたちだ。

2位は富山県立大で37ポイント、3位は静岡文化芸術大で21ポイント、4位は岐阜女子大と豊田工業大が20ポイントで並んだ。

6位は名古屋工業大で16ポイント、7位は豊橋技術科学大で14ポイント、8位は石川県立大で10ポイント、9位は名古屋商科大で9ポイント、10位は公立小松大で7ポイントという結果となった。

専門的な職業人の育成を目指す岐阜女子大

私立大学としては、1位の金沢工業大に次いで2位となる岐阜女子大は、広く豊かな教養と高い専門性を持つ職業人の育成をめざす大学だ。満足度の高い教育実現のために、アドバイザー制によるクラス指導や個別指導などを取り入れ、きめ細かく対応する。また、幼小中高の教諭の免許状をはじめとする、幅広い資格取得のための教育課程が設置されている点も特色だ。

産学一体となった教育・研究環境を整える豊田工業大

岐阜女子大と共に私立大学としては2位となる高評価を集めた豊田工業大は、1981年にトヨタ自動車が社会貢献事業の一環として設立。「企業と創る自立型人材の育成」を目指し、産学一体となった教育・研究環境を整えている。

機械システム、電子情報、物質光学の3分野すべてを学ぶカリキュラムが特色で、工学の総合的な理解と、多角的な発想や問題解決力の育成をはかっている。

多彩な海外留学プログラムを持つ名古屋商科大

9位にランクインした名古屋商科大は、グローバルに活躍できる人材育成を目指した取り組みが、教育の特色の一つとなっている。なかでも「国際ボランティア」は、多国籍なメンバーと協働して、30カ国800プロジェクトにおける多彩な活動に参加することができる、海外留学プログラムだ。ほかにも、「海外インターンシップ」など、個性的なプログラムが用意されている。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


小規模だが評価できる大学ランキング2019(北陸・東海編)