小規模だが評価できる大学ランキング2019(東京編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2019(東京編)

写真=武蔵大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は小規模だが評価できる大学ランキング(東京編)だ。

全国でも高評価の武蔵大

トップは211ポイントの武蔵大だ。武蔵大は全国ランキングでも2位と高い評価を得ている。

武蔵大は少人数でのゼミ方式の授業を大きな特色としており、「自ら調べ自ら考える」力を4年間かけて徹底的に養う。ゼミは全学部で1年次からスタートするため、専門性の高い分野の学習も段階的に進めることができる。少人数のため、指導にあたる教員が学生一人ひとりに目が行き届くだけでなく、学生同士が対話して議論を深めていくことが可能だ。

また、手厚いキャリア支援など、教育面だけでなく幅広い分野で、少人数のメリットを発揮している。

リベラルアーツ教育の先駆け国際基督教大

2位は145ポイントを獲得した国際基督教大だ。1953年に日本で最初の4年制教養学部大学としてスタートした当時から、一貫して少人数制によるリベラルアーツ教育に取り組んでいる。

すべての学生が「教養学部 アーツ・サイエンス学科」に所属し、文理の枠を超え科目選択ができる自由度の高いカリキュラムを採用。幅広い学びの中から、自分の興味関心に合わせた専門分野を決定することができる。

また、多くの授業が、講義形式ではなく、グループワークやディスカッションを中心に行われるなど、主体的に学ぶ力を伸ばすシステムを取り入れている。

このほか交換留学プログラムや、海外のNGOや公的機関で活動する国際サービス・ラーニングなど、特色ある取り組みが高い評価につながったと考えられる。

社会に貢献できる力を養う産業能率大

98ポイントで3位となった産業能率大は、「面倒見が良い大学」、「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学」などのランキングでも高い評価を得ている。

グループワークやプレゼンテーションなど、学生が協働し、主体的に学ぶ、アクティブラーニング型学習が充実していることが、同大学の教育の特色の一つだ。そのほか、地域や企業と連携した「課題解決型学習(PBL)」などを導入するなど、学生の実践力の育成にも力を注いでいる。

以降のランキングには、4位に津田塾大、5位に成城大、6位に成蹊大、7位に一橋大、8位に学習院大、9位に電気通信大、10位に東京農工大と、伝統ある私立大学が多く名を連ねる。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


小規模だが評価できる大学ランキング2019(東京編)