就職に力を入れている大学ランキング2019（女子大学編）

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は就職に力を入れている大学ランキング（女子大学編）だ。

学生プロジェクトでスキルアップをはかる昭和女子大

58ポイントで首位を獲得した昭和女子大は、共学もまじえた全国ランキングでも11位という高い評価を得ている。実就職率*では卒業生1000人以上の全国の女子大でナンバーワンの実績を築き上げており、名も実もある結果と言えるだろう。
*実就職率＝就職者数÷（卒業生数-大学院進学者数）×100で算出

入学から卒業まで4年間を通じて、生き方・働き方を設計する力を身につけるため、「キャリア教育」、「キャリア支援プログラム」、「社会人メンター制度」を設け、目指すキャリアへ向けた支援を行う。

専門知識と技能を生かして社会で実践する学生プロジェクトでは、商品開発や地域の活性化などに取り組み、社会で活躍するためのスキルアップにつなげている。

少人数制の利点を生かした津田塾大

23ポイントで2位となったのは、少人数制と語学教育などに特色のある津田塾大だ。日本最初の女子留学生の一人である津田梅子によって創立された女子教育の歴史を担う大学で、長年、社会に役立つ人材を輩出してきた。

就職支援では、学生の個性に合った就職活動ができるように個別相談を重視している。就職内定者の4年生による進路報告会や、卒業生を迎えての企業説明会など、先輩が後輩の就職をバックアップする。

また、公務員採用試験対策講座や、マスコミ講座など、多くのガイダンスや講座を開催し、幅広い進路選択をサポートしている。

安定した就職率を誇る東京女子大

写真＝東京女子大学

16ポイントで3位となった東京女子大は、2019年度「著名400社実就職率」で女子大の中で1位を獲得。また、過去15年間にわたり、就職率が95％以上を維持しているなど、景気や世の中の変化に左右されない安定した就職率の高さを誇る「就職に強い大学」だ。

キャリア・センターでは、年間150日を超える行事を実施している。また、センター職員が担任となって学生一人ひとりを支援するほか、キャリアカウンセラーによる個別相談、VR動画を活用した採用面接レッスンなど、手厚い支援体制を実現している。

以降のランキングは、4位に武庫川女子大（14ポイント）、5位に実践女子大（11ポイント）、6位に福岡女子大と学習院女子大（9ポイント）、8位に大妻女子大、日本女子大、同志社女子大（7ポイント）という結果となった。

＜表の見方＞

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。