就職に力を入れている大学ランキング2019(九州編)
写真=九州工業大学 700超の企業が参加する学内合同企業説明会
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は就職に力を入れている大学ランキング(九州編)だ。
質へのこだわりが高い実績を生む九州工業大
1位は九州工業大で132ポイント、2位は福岡工業大で66ポイント、3位は九州産業大で17ポイント、4位は九州大で16ポイント、5位は福岡女子大と西南学院大で9ポイント、7位は中村学園大と福岡大で7ポイント、9位は佐賀大で6ポイント、10位は大分大と西日本工業大で5ポイントというランキングになった。7位までを福岡県の大学が占め、国公立と私立の割合は半々だ。
トップの九州工業大は、創立以来110年にわたり技術者教育の育成に邁進してきた国立大である。就職に力を入れている大学として、全国ランキングで3位、国公立大ランキングでは1位という高い評価を得ている。
就職先企業の質、就職活動へのサポートの質とともに、学生のキャリア教育や実学教育の質にもこだわっており、高い就職実績がその質の高さを保証している。
全国規模の就職サポートを行う福岡工業大
2位の福岡工業大は、関東・関西の企業への就職割合が約5割と高い。そのため、東京と大阪に専門職員を常駐させ、毎年800社以上の企業訪問を行うなど、サポートに尽力する。
年4回、西日本最大規模の約1,100社の企業が参加する合同企業説明会を実施するほか、東京と大阪の上場企業など約50社を招く「企業交流会」で、企業の担当者に学内の研究や教育現場を紹介するなど、全国規模の就職サポートを精力的に行う。
また、採用試験のための交通費や宿泊費の補助など、きめ細かいサポートで、エリアを問わない学生の就職を応援する。
独自のキャリア教育で高い評価を受ける九州産業大
写真=九州産業大学
3位の九州産業大は、文系、理学系、工学系、芸術系の9学部21学科を設置する総合大学だ。建学の理想に「産学一如」を掲げ、産業界の期待に答えられる実践力や熱意、豊かな人間性を備えた人材の育成を目指す。
入学後すぐに始まる独自のキャリア教育では、単なる職業理解や業界研究にとどまらず、社会構造の変化を学び、職業人として誇りを持って生きていく大切さを伝えることに重きを置いている。
また、就職活動に必要なセミナーや各種資格取得講座の開講、インターンシップ支援など多面的に学生の就職をサポート。高い就職実績へと結び付けている。
<表の見方>
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全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。