就職に力を入れている大学ランキング2019(中国・四国編)
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は就職に力を入れている大学ランキング(中国・四国編)だ。
学生一人ひとりに合わせてサポートする広島経済大
トップは19ポイントを獲得した鳥取大と高知工科大となった。3位は広島大で10ポイント、4位は広島経済大と広島工業大が9ポイントで並ぶ。
社会科学系総合大学である広島経済大は、経済学部、経営学部、メディアビジネス学部の3学部5学科を設置し、高い専門性を備えた人材の育成を目指す。
中国・四国地方でトップクラスの就職実績は、学生一人ひとりを支える「オーダーメイド」型の就職支援など、手厚いサポートによって実現されている。
質と満足度を重視する広島工業大の就職支援
広島経済大とともに、同ランキングで私立大学トップとなる広島工業大は、4学部12学科の理系総合大学だ。著名400社の業種別実就職率(建設・住宅)で全国3位にランクインするなど、高い専門性を要する業種の就職に実績がある。
就職支援では、「内定率の向上」、「内定企業の質の確保」、「早期離職率の低減」を3本柱とし、質と満足度の高い就職支援を目指している。
学生は、1、2年次の早い段階から、各業界の企業や工場を訪問し、職業観を養うとともに進路選択の幅を広げる。そして、3年次からはインターンシップに参加し、企業と連携して、技術者に必要な専門力に加えて社会人としてのスキルを磨く。 優良企業約340社が参加する学内合同会社説明会を実施するほか、教職員が就職先の開拓や企業との情報交換を積極的に行い、強いつながりを築いている。
また、女子学生キャリアデザインセンターを設けるなど、女子学生のバックアップにも力を注いでいる。
卒業生との連携が強い広島文教大学
6位は広島文教大で8ポイント、7位は7ポイントで下関市立大、8位は岡山大とノートルダム清心女子大、松山大の3大学が5ポイントでランクインした。
私立のトップ2大学に続く広島文教大は、2019年に男女共学制の移行に伴い広島文教女子大から名称を変更。現在、人間科学部と教育学部の2学部5学科を設置する大学だ。就職では公立小学校教員採用試験で高い合格率を誇るなど、初等教育のエキスパートを数多く輩出する大学として知られている。
さまざまな職種で活躍する卒業生らが参加する座談会や、実体験に基づく就職試験の対策などを記録した就職試験報告書など、卒業生が協力する就職サポートも充実している。
<表の見方>
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全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。