就職に力を入れている大学ランキング2019(近畿編)

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就職に力を入れている大学ランキング2019(近畿編)

写真=立命館大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は就職に力を入れている大学ランキング(近畿編)だ。

難関試験合格や資格取得をバックアップする立命館大

多くの大学が集まる近畿地区で、トップとなったのは95ポイントの立命館大だ。

インターンシップをはじめとする多彩な就職支援プログラムやUターン就職支援などを実施し、成果を上げている。民間企業への就職だけなく、公務員試験や司法試験などの難関試験合格や資格取得を目指す学生へのサポートも充実しており、多くの合格者を輩出している。

高い知名度と産学連携が強みの近畿大

就職に力を入れている大学ランキング2019(近畿編)写真=近畿大学

2位には、近畿大と関西学院大が42ポイントで並んだ。

14学部48学科を設置する西日本最大級の総合大学である近畿大は、大阪を中心に、奈良、和歌山、広島、福岡にキャンパスを有し、就職先も全国に広がる。全学部で「実学教育」を実践しており、幅広い分野で、産学連携の研究や大学発のベンチャーの設立を実現するなど、社会で活躍できる人材育成に力を入れる。

IT技術で学生の就職をサポートする関西学院大

就職に力を入れている大学ランキング2019(近畿編)写真=関西学院大学「Web個人面談」の様子

関西学院大学は卒業生が5,000人以上の大規模校。多くの学生を就職へと導くのは、キャリアセンターによる多面的なサポート体制だ。

なかでも、AIがチャット上で質問に答える通称「チャットボット」は、就職活動にまつわる細かな疑問や不安を気軽に解消できるツールとして学生に活用されている。また、入学時からの学びや学内外での活動記録を「KGポートフォリオ」というスマホアプリで管理。活動記録を振り返り、将来の目標設定に取り組むなど学生のキャリア計画作成に一役買っている。

そのほかスマートフォンやPCで個人面談を受けられる「Web個人面談」の導入や、業界・仕事研究セミナーをネット上で視聴できる「K.G キャリアチャンネル」の整備など、学生の就職サポートにIT技術を積極的に取り入れている。

多くの私立大学が就職に力を入れる

4位は京都産業大で41ポイント、5位は大阪工業大で37ポイント、6位は関西大で33ポイント、7位は甲南大で16ポイント、8位は武庫川女子大で14ポイント、9位は大阪大と龍谷大で9ポイントという結果となった。

9位の大阪大以外はすべて私立大学で、有力な私立大学が集まる近畿地区で、各大学が就職に力を入れている状況が反映される結果となった。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


就職に力を入れている大学ランキング2019(近畿編)