大学入学共通テストの実施結果が大学入試センターから公表された。受験者は46万4090人。受験率は93.52%で前年より0.2ポイントアップ、21年の共通テスト導入以来、5年連続で上昇した。
さて、国公立大の一般選抜の出願が4日に締め切られた。大手予備校の集計では、国公立大の志願者数はほぼ前年並み、前期でわずかに増加し、共通テストの平均点ダウンの影響により、高倍率になりがちな後期で減少したようだ。公立大は、前期と中期で増えており、国立大に比べ増加率はやや高いという。
主要国立大の志願状況をみてみよう(2月12日判明分)。
旧7帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)の一般選抜志願者数を前年と比較すると、7校の合計では2%減少した。増加したのは大阪大のみで、3%増加。学部別では外国語が12%増、法が10%増、文7%増と文系学部を中心に増加している。工、理もそれぞれ5%増加したが、薬が21%減、歯は14%減と減少の目立つ学部もある。
東京大、京都大、北海道大はそれぞれ1%減で前年並みだ。
東京大は、文科が2%増え、理科は4%減少した。
京都大は、教育が15%、総合人間が12%増加。両学部は文系、理系別に募集しており、総合人間(文系)、教育(文系)がそれぞれ20%以上増加しているのが特徴的だ。経済も文系、理系別だが、文系の3%増加に対し理系は16%減少した。
北海道大は前期で4%増加し後期は7%減少。前期で大きく増加したのは法42%増、総合入試文系14%増、獣医11%増など。後期は教育106%増、獣医19%増など。減少が目立つのは理系学部で、前期は医(医)23%減、歯19%減、後期は薬31%減、理20%減、工13%減。
東北大は4%減少。前期では教育43%増、医は17%増などの増加が大きく、中でも医学科は35%増加した。減少率が大きいのは薬19%減、法18%減など。
名古屋大は5%減少。経済が13%増え、文は前年並み、その他の学部はすべて減少した。理12%減、情報18%減、後期の医が28%減と理系学部の減少率が高い。
九州大は5%減少。共創が24%増、経済と農は前後期ともに増えて合計で経済28%増、農は23%増。この3学部のほかはいずれも減少し、医12%減、歯31%減、薬35%減と医療系学部の減少が大きかった。
難関国立大では、文系の人気が高く理系の人気が低い「文高理低」の傾向が強いようだ。
このほかの難関大では、東京科学大が13%減。一橋大は、前後期の合計で6%減、前期は前年並みだが、後期で18%減少した。
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