私立大一般選抜はほとんどの難関大で志願者が増加
系統別では、国際系や社会福祉系が人気に

入試 文 小松栄美
私立大一般選抜はほとんどの難関大で志願者が増加 系統別では、国際系や社会福祉系が人気に

私立大の一般選抜がピークを迎えている。主要私立大の出願状況をみると、全体の志願者数は大学入学共通テスト利用方式、独自試験のどちらも前年より増加しているが、確定分データで比較すると26年度は独自試験の増加率が共通テスト利用方式をやや上回っている。

4日までに出願を締め切った私立大の一般選抜志願状況をみていこう(2月4日判明分、*は集計中。共通テスト利用方式は除く)。

首都圏では、ほとんどの難関大で増加している。私立最難関とされる3大学は、上智大(TEAPスコア利用方式)が10%増加、慶應義塾大も5%増加し、早稲田大は微増でほぼ前年並みだ。

MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)も、いずれも増加した。立教大が13%増、青山学院大(全学部日程)は12%増となったほか、法政大*が8%増、明治大が2%増。中央大は集計中だが、すでに前年の志願者数を上回っている。

このほかに増加が目立った首都圏の大学をあげると、総合大では学習院大が37%増加。学習院女子大との統合による国際文化交流学部の新設が要因だが、同学部の志願者数は女子大だった前年と比べ1.7倍に増加した。成蹊大は国際共創学部の新設もあって43%増加。拓殖大は34%増加、受験料負担の軽減や学科併願などの受験しやすさが人気だ。

増加率が大きいのは、日本女子大と東京家政大。日本女子大は家政学部が前年の2.7倍となったほか全体で53%増加した。26年度から導入した複数日受験や併願割引などの入試改革がもたらした大幅増といえるだろう。東京家政大*は85%増加。健康科学部、人文学部が2倍以上に増え、新設の社会デザイン学環、文化情報学環も人気が集中した。

近畿圏では関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)のいずれもが増加。関西大が8%、立命館大が6%、同志社大は5%、関西学院大は3%増えている。

系統別では、国際系、社会福祉系の増加が目立つ。学習院大をはじめ、これらの系統を設置している大学は全学の増加率も高くなっている。

さて、4日までの判明分で、共通テスト利用型を含む一般選抜全方式の志願者数が10万人を超えたのは、多い順に近畿大*、明治大*、法政大*、東洋大*。4大学ともにまだ確定数ではなく、最終的な志願者数は後期の出願締切後に判明するが、近畿大と2位との間には4万数千人もの差がある。26年度の一般選抜志願者数のトップは、現時点では近畿大となる可能性が高そうだ。

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