1月17日・18日に行われた大学入学共通テストの平均点(中間集計)が大学入試センターから発表された。中間集計データは、1科目以上を受験した者のうち採点が終了した約22万3千人の得点を集計したもの。志願者全体の半数程度にあたる。
主要科目について、前年の平均点(確定分)と比較してみよう。
受験者数が最も多い英語は、英語リーディングが64.80点で7.11点アップ。問題量は前年並みでやや易化、平均点は2年連続で上がり共通テスト移行後では最高となった。一方、英語リスニングは56.42点、2年連続でダウンした。
国語(100点満点に換算)は58.04点で前年より5.29点ダウン。グラフや表の出題はなかったが、現代文、古文でやや難化した。
数学は「数学Ⅰ、数学A」が50.58点で2.93点ダウン。集合と命題が共通テストになって初めて単独で出題されたほか、全体的に思考力が問われる出題で難化した。「数学Ⅱ、数学B、数学C」は58.88点で7.32点アップ。選択肢から選ぶ問題も多かった。
出題2年目の「情報」は59.76点。9.50点の大幅ダウンとなった。分野をまたいだ出題や、知識を活用して深く考えさせる問題が多く、出題数も増加。前年が69.26点と高かっただけに難化が予想されていた。
理科は、物理が47.46点で11.50点ダウン、化学は59.57点で14.23点アップ。物理は、共通テストでは毎年の平均点が6割前後で、50点以下になるのはめずらしく、共通テスト以前の大学入試センター試験を含めても過去最低レベルだ。生物は56.67点で4.46点アップした。2科目を解答する「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」は67.02点で7.07点アップ。出題範囲別では地学基礎の平均点が下がったが、他の科目でアップした。
地理歴史と公民も、ほとんどの科目で平均点がアップした。「地理総合、地理探究」は64.18点で6.70点アップ、「歴史総合、日本史探究」は64.18点で7.19点アップ。「歴史総合、世界史探究」は62.81点で3.31点ダウンした。「公共、倫理」は65.16点で5.42点アップ、「公共、政治経済」は65.94点で3.28点アップした。2科目を解答する「地理総合/歴史総合/公共」は52.54点で5.39点アップした。
なお、大手予備校等の予想では、国公立大型の6教科合計点が、文系で24点、理系で30点下がるとみられている。平均点が上がった科目も多いものの、必須となる国語と情報で下がったことが影響しているのだろう。
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