新課程2年目の入試、共通テストは難化か
難関大は「文高理低」の志望動向

入試 文 小松栄美
新課程2年目の入試、共通テストは難化か 難関大は「文高理低」の志望動向

今週末の17日、18日に大学入学共通テストが実施される。

26年度は新課程に移行して2年目の入試だ。25年度の共通テストは新教科「情報」が加わったのをはじめ、国語、数学で出題方法と試験時間の変更があり、地理歴史・公民や理科でも出題方法などが変更された。新課程初年度は出題面での配慮から平均点がアップしやすく、国語や英語などで平均点が上がり、情報も約7割の得点率になった。ただ、2年目は難化が見込まれる。共通テストは平均得点率が5、6割となるように作問され、初年度の結果分析をもとに出題内容が調整されるためだ。過去の例では、大学入学共通テスト、大学入試センター試験、共通一次試験のいずれもが、導入2年目に平均点が低下した。

26年度は前年よりも平均点がダウンすると見込まれている。前年との比較ではなく、予備校などが受験者の自己採点結果をもとに集計する予想平均点に照らし、受験者全体の中での位置を冷静に判断するようにしたい。

大手予備校の模擬試験の志望動向によると、26年度入試では難関国立大全体の志望者は減少傾向という。北海道大、東北大、東京大、東京科学大で志望者数が前年を下回り、なかでも東京科学大は前年の90%程度と減少が大きい。理系学部で構成される同大に対して、文系学部の多い一橋大では、志望者が増加している。東京以西では、名古屋大、大阪大、神戸大、九州大のいずれもが増加し、難関国立大の人気が高い。東と西とで傾向が分かれているのが特徴的だ。そのなかで、京都大は増えておらず、最難関を敬遠する安全志向もはたらいているようだ。

難関私立大は、前年度の志望者を上回る大学が多い。模試の志望者数は、関東では青山学院大、慶應義塾大、上智大、東京理科大、法政大、明治大、立教大、関西では同志社大、立命館大、関西大、関西学院大で増加。試験方式では、共通テスト利用方式の志望者増加が一般方式を上回る傾向がある。難関私立大の共通テスト利用方式は、高倍率となる大学も多いが、予備校のデータなどを活用すれば合格の可能性がある程度は予想ができるため、国立大との併願者だけでなく、私立大専願者の利用も増加していると見られている。

また、学部系統では、文系学部の人気が高く理系学部の人気が低い「文高理低」傾向があるようだ。

さて、大学入試センターは14日、Webサイトに共通テスト受験者に向けて試験当日の注意を掲載した。受験前の最終確認として、目を通しておくとよいだろう。