オープンキャンパスのシーズンが到来 保護者との参加で大学ミスマッチも防げる

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オープンキャンパスのシーズンが到来 保護者との参加で大学ミスマッチも防げる

写真=学習院大学

7~8月は、多くの国公私立大がオープンキャンパスを開催する。併願校も含め、受験を考えている大学へは実際に足を運び、キャンパスの雰囲気を知っておこう。

参加は事前申込制とする大学がほとんどだ。定員を設け先着順で申し込みを締め切る大学もある。一方、中央大、日本女子大などは昨年まで実施していた人数制限を23年度から廃止する。

主なプログラムは、大学概要の説明、入試説明会、キャンパス見学ツアー、模擬授業、学食体験、入試対策講座、個別相談など。オープンキャンパスの参加や、特定のプログラムへの参加を総合型選抜のエントリーの条件とする大学も多い。また、キャンパス見学ツアーと模擬授業は、どの時間帯に参加するか事前の申し込みが必要となる場合がある。

大学説明では、建学の精神や大学の特徴が理解できる。総合型選抜のエントリーシート作成や、学校推薦型選抜の面接に役立ちそうだ。入試説明会では、各入試方式の特徴や求める学生像、アドミッションポリシーを解説する。選考プロセスや奨学金などの特典に魅力を感じ、もともと一般選抜を志望していた生徒が、総合型や学校推薦型の受験に切り替えるケースもあるようだ。

模擬授業は、志望学部を決める助けになるだけでなく、大学での学び方に触れることができる。現代社会が抱える具体的な問題や最先端の研究成果などを交え、大学の「知」を高校生にもわかりやすく教えてくれる。東洋大の「〝学び〟LIVE授業体験」は、全学部全学科の専門分野とSDGs17の目標をテーマとする、模擬授業に特化したイベントだ。

個別相談では、どの入試を受けたらよいか、利用できる奨学金はあるか、卒業後どのような進路があるかなど、気になることを相談するチャンスだ。少しでも不安があれば、ここで解決策を探してみよう。

オープンキャンパスには、保護者と参加することを勧めたい。学費や奨学金制度、留学費用、就職状況などは保護者も知りたい情報だ。さらに、入学する大学を複数の合格校の中から選ぶことになった場合、保護者に助言を求めることもできるからだ。生徒自身をよく知っているからこそ、ミスマッチのない選択ができる。

現地開催が主流になってきたが、コロナ下で普及したWEBオープンキャンパスもコンテンツの充実が図られている。諸事情で現地参加ができなくても、大学を知る手段として有効に活用したい。