総合型選抜、学校推薦型選抜の出願スタート
面接や自己アピールはオンライン選考へ

入試 小松 栄美
総合型選抜、学校推薦型選抜の出願スタート 面接や自己アピールはオンライン選考へ

大学入試改革初年度の最初の入試となる総合型選抜(旧AO入試)の出願が、コロナ禍により当初の予定から半月遅れ、9月15日から始まった。学校推薦型選抜(旧推薦入試)は、従来と同様に11月からの出願だ。

この数年、一般選抜(旧一般入試)では、私立大入試は「入学定員の厳格化」により難化。国公立大も、センター試験の負担や後期日程を行う大学の減少で、心理的なハードルが高くなってきた。安全志向が強まる中、秋に始まる学校推薦型選抜や総合型選抜から大学受験をスタートする生徒が年々増加している。

2019年度入試では、私立大入学者のうち、推薦入試合格者は43%。AO入試との合計では54%になり、私立大では過半数が一般入試を待たずに進学先を決めていた。志願者の前年比を見ると、推薦入試は13%増、AO入試は7%増と急激に増加(文部科学省資料より算出)、20年度のデータはまだ公表されていないが、一般入試の志願者数が減少したことに照らせば、さらに増えていると推測できる。

今年の高3生は、大学入試改革に伴う様々な変更に加え、休校で十分な入試対策が取れず、例年以上に一般選抜への不安が大きい。そのため、学校推薦型選抜の志願者はますます増加しそうだ。

スポーツや芸術、資格・検定などの、総合型選抜・学校推薦型選抜の評価に欠かせない「実績」が作れなかったことを不安視する生徒も多いだろう。文部科学省は受験生への配慮を求めており、今年のみの特例措置や具体的な代替は、各大学のHP等で確認できる。

なお、多数の大学がコロナ禍への対応として、大学へ行かなくても選考が受けられるようにしている。例えば、小論文を課す場合は出願時提出としたり、面接は試験室での対面形式からオンラインへ、グループディスカッションなどはオンラインでの個別プレゼンテーションに変更といった対応がとられている。現時点で変更を表明していなくても、今後の状況に応じて変更するとしている大学もある。

入試方式がオンラインに変わっても、個人がオンライン面接を受ける環境にないと、在学校で受けることになる。文科省は、オンラインの不具合によって通信が中断しても、面接中止などとしないよう、各大学への周知を徹底している。