聖心女子大学が12月14日から追悼展「緒方貞子さんの言葉と聖心」を開催

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聖心女子大学が12月14日から追悼展「緒方貞子さんの言葉と聖心」を開催

聖心女子大学(東京都渋谷区)は、12月14日(土)から2020年4月29日(水)まで、聖心グローバルプラザ(4号館)において「緒方貞子さんの言葉と聖心」を開催する。日本人で初めて国連難民高等弁務官を務めた緒方氏は、同大の第一回卒業生でもあり、このたび追悼展を開催することとなった。また、大学図書館では12月23日(月)まで、同氏の執筆本を展示中。いずれも予約不要・入場無料。

今年(2019年)10月に逝去した緒方貞子氏は、1991年から2000年まで10年間、日本人として初めて国連難民高等弁務官を務めた人物。湾岸戦争時のクルド人難民やユーゴスラビア連邦崩壊に伴う紛争の被災者、ルワンダ難民などの支援に、生涯その力を尽くした。

緒方氏は聖心女子大学の第一回卒業生であり、1951年3月に行われた卒業式では、当時の吉田茂総理大臣らからの祝辞に対して、卒業生を代表して英語で謝辞を述べている。

また、2000年に行われた聖心会創立200年記念講演会では「連帯感のある世界をどうやってつくったらいいか、これが私どもに与えられた一番大きな課題ではないかと思います」などのメッセージを後輩らに贈った。

このたび同大が開催する、緒方氏の追悼展の概要は下記の通り。

◆追悼展「緒方貞子さんの言葉と聖心」
○期 間: 2019年12月14日(土)~2020年4月29日(水)
○入 場: 無料
○場 所: 聖心グローバルプラザ / 4号館 (東京都渋谷区広尾4-2-24)
○内 容: 国連難民高等弁務官やJICA 理事長として活躍された緒方貞子氏の次世代へのメッセージを展示します。
※詳細は添付PDFまたはグローバル共生研究所WEBサイト( https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/ )をご覧ください。
◆追悼展「緒方貞子氏執筆本」
○期 間: 2019年11月1日(金)~2019年12月23日(月)
○入 場: 無料
○場 所: 聖心女子大学図書館第1ゲート入口付近 (東京都渋谷区広尾4-3-1)
※図書館の開館スケジュールは聖心女子大学図書館公式WEBサイトをご覧ください。
 https://library.u-sacred-heart.ac.jp/

・緒方貞子
1927年東京都生まれ。幼少期をアメリカ、中国、香港などで過ごし、小学生の時に日本に戻る。聖心女子大学を卒業後、アメリカに留学し、ジョージタウン大学で国際関係論修士号を、カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号を取得。76年に日本人女性として初の国連公使となり、91年には日本人初、また女性初の国連難民高等弁務官に就任した。2003年から2012年まで国際協力機構(JICA)理事長。2019年10月22日没。

※参考:UNHCR WEBサイト( https://www.unhcr.org/jp/sadako_ogata

■聖心女子大学 学生難民支援団体「SHRET(Sacred Heart Refugees Educational Trust)」
緒方貞子氏が設立した国際NGO「RET」の事務局長による2002年の来校を契機として発足。約80名の部員が、難民問題に対して学生の立場からできることを考え、さまざまな活動を展開。小・中・高校への主張授業や難民に日本語を教えるボランティア、入国管理局での難民申請中の人々との面会、難民問題を取り扱った子ども向け絵本の制作など、学生自身で考えた方法による啓発活動を行っている。

《所属学生のコメント》
・尊敬する緒方さんの思いが受け継がれている団体であることから、SHRETで活動することを決めました。緒方さんが現場主義を大切にされていたように、私も災害ボランティアに参加するなど現地に足を運び、その地の人々に寄り添いながら活動していきたいと思います。

・緒方さんとの出会いから、国際的なボランティア活動を行いたいと思い、SHRETへの所属を決めました。今後も難民問題に関わったキャリアを積み、緒方さんのような国際的なリーダーになりたいと思います。

・聖心女子大学HP
 https://www.u-sacred-heart.ac.jp/

聖心女子大学が12月14日から追悼展「緒方貞子さんの言葉と聖心」を開催