中央大学が6月29日に第1回「データ分析フェスティバル」を開催 ─ 学生たちが『学食』をテーマにデータ分析を行い、課題解決に役立つ提案を競い合う
中央大学理工学部(東京都文京区)データサイエンス・AIクラスター(代表:酒折文武 理工学部数学科・准教授)は6月29日(土)に、第1回「データ分析フェスティバル」を開催する。
これは、データサイエンスおよび理工学的手法を活用して実社会の問題解決を図るイベントで、今回のテーマは「学食」。学生たちは学食の購買データを基に、食堂の利用傾向の把握、食堂の混雑緩和の方策、売上増加の施策提案に関する成果を発表する。
中央大学理工学部では2018年に、研究室の連携強化、有機的な研究協力を目的として、学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター(※1)」を設置。4つの分野のクラスターを立ち上げ、魅力ある教育プログラムを提供している。
その一つである「データサイエンス・AIクラスター(※2)」では、データ分析力やデータエンジニアリング力、ビジネス力を兼ね備えたデータサイエンティストを育成する教育プログラムを展開している。
このたび、同クラスターは第1回「データ分析フェスティバル」を開催する。これは、データ分析やシミュレーション、可視化などのデータサイエンスおよび理工学的手法を活用し、実社会の問題解決に役立てるためのPBL(Project Based Learning)イベントで、第1回は「学食」をテーマとする。
1チーム3~5名の学生で構成された各チームが、事前に提供された学生食堂における約1年分の購買データを基に、統計学や機械学習・シミュレーション・可視化などのデータサイエンス的な手法を活用して、食堂利用の傾向把握、食堂の混雑緩和の方策、売上増加の施策提案を発表し、提案内容を競い合う。
第1回「データ分析フェスティバル」
日 時:2019年6月29日(土)13:20~17:30
会 場:中央大学 後楽園キャンパス5333号室(東京都文京区春日1-13-27)
テーマ:第1回テーマ「学食」
内 容:学生食堂における購買データ(約1年分、必要に応じて、天気、気温等の外部データも使用可)を基に、学生たちが食堂の利用傾向の把握、食堂の混雑緩和の方策、売上増加の施策提案に関する成果を発表。優秀な発表を行ったチームを表彰。
参加者:15チーム(予定)
主 催:中央大学理工学部 データサイエンス・AIクラスター
後 援:中央大学生活協同組合
(※1)理工学部 研究教育クラスターについて
110を超える研究室が科学技術分野の最先端の研究に取り組んでいる理工学部では、研究室の連携を強化し、有機的な研究協力と魅力ある教育プログラムを提供するために、2018年に学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター」を設置。
横断的活動が顕著な4つの分野(データサイエンス・AI、防災・減災、ロボティクス、感性工学・認知科学)のクラスターを立ち上げた。クラスターに属する専任教員の研究室は、合同セミナーや共同の研究指導を通して、同大の知の力を発信する。
(※2)データサイエンス・AIクラスターについて
データサイエンス・AIクラスターでは、機械学習、統計的モデリング、最適化理論やアルゴリズム、計算機科学、データベースなどの理論構築を通してデータサイエンスや人工知能を支える基盤技術の発展を目指すとともに、情報産業、マーケティング、防災、スポーツ、保健・医療、製品開発・製造管理、行政など、社会や科学技術に関する諸分野への応用とその問題解決のための共同研究を、必要に応じて産学官で連携しながら推進している。
さらに、データ分析力、データエンジニアリング力、ビジネス力を兼ね備え、上記の専門分野において活用しうるデータサイエンティストを育成する教育プログラムを提供している。
■代表略歴
酒折 文武(さかおり ふみたけ)
<学歴>
中央大学大学院理工学研究科数学専攻博士後期課程修了(2003/03)
中央大学大学院理工学研究科数学専攻博士前期課程修了(2000/03)
中央大学理工学部数学科卒業(1998/03)
<主な職歴>
カリフォルニア大学アーバイン校(UC Irvine)客員研究員(2013/04/01-2014/03/31)
中央大学理工学部数学科准教授(2009/04-)
総務省統計局 統計研修所 講師(統計)(2005/09-)
経済産業省 経済産業研修所 講師(統計)(2004/11-2005/11) ほか
<専門分野>
統計科学、機械学習、スポーツ統計、統計教育