共立女子大学博物館が5月20日まで「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・5 ―宮廷の服飾 ― 」を開催
共立女子大学博物館(東京都千代田区/館長:長崎巌)は、2019年3月13日~5月20日の期間で「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・5―宮廷の服飾―」を開催。共立女子大学博物館が所蔵する有職装束や皇室ゆかりの服飾作品を展示する。
共立女子大学博物館は「和と洋が出会う博物館」をコンセプトとして、きものを中心とする日本の服飾資料や工芸品、明治以降の洋装の背景を知るために収集された西洋の服飾資料や工芸品などを一般に公開している。
このたび、2019年3月13日~5月20日の期間で「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・5―宮廷の服飾―」を開催する。コレクション展では、当館の特色でもある【和】と【洋】の文化の歴史と美の世界を楽しめるよう、これまで公開していない作品を中心に本学の美術資料を順次公開していく。
本展は、この度の天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位にちなみ、当館で所蔵する有職装束と皇室ゆかりの服飾作品を中心に紹介するものである。
有職装束が発達したのは、9世紀後半から10世紀とされる。飛鳥・奈良時代には大陸文化の影響を受け、貴族の衣服も中国のものとあまり変わらない姿であったが、平安時代には、日本独自の服飾が復活する。鎌倉時代以降は公家に加えて、武家が特別な儀礼の場面で着用することがあり、また明治時代以降も宮中の儀式などの限られた時には着用されることがあった。
共立女子大学の前身である共立女子職業学校は明治19年(1886)に創立され、女性の社会的自立を目指し、裁縫や刺繍などの技術を習得させ、生徒が職業人として自立できるよう教育がなされていた。その教育過程で、生徒が制作した作品を明治天皇皇后の昭憲皇太后がご覧になったり、皇室に生徒の作品を献上することや注文を受けることがあった。
このように皇室との関わりがあったことから、以来、130年の歴史を重ねてきた本学には宮廷装束のほか皇室の方々がお召しになった服飾品が所蔵されている。
本展では、貴重資料のため通常展示することの少ない明治天皇の皇后、昭憲皇太后御着用の大礼服および大正天皇の皇后、貞明皇后御着用の通常服などを他の宮廷服飾とともに特別展示する。
このほか、宮廷文化の中で育まれた古典文学作品やこれに関連する美術・工芸作品も併せて展示する。
なお、同館のポスターおよびチラシは、同大 家政学部 建築・デザイン学科 グラフィックデザイン研究室の田中裕子准教授による監修のもと、同大学生とインターンシップ契約を結び制作を行っている。
- ◆共立女子大学博物館 「和と洋が出会う博物館 共立女子大学コレクション・5―宮廷の服飾―」
- 【会 期】 2019年3月13日(水)~ 5月20日(月)
【時 間】 9時30分~16時30分(3/23のみ10:00~14:00)
【休館日】 土曜・日曜・祝日(3/23・5/6を除く)、および4/11
※詳細はウェブサイトをご確認ください。
【会 場】
共立女子大学博物館(共立女子学園2号館B1F)
住所=東京都千代田区一ツ橋2-6-1
【アクセス】
・東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線「神保町」駅A8出口徒歩1分
・東京メトロ東西線「竹橋」駅1b出口徒歩3分
・東京メトロ東西線「九段下」駅6出口徒歩5分
【入 館】 2号館1F入口で入館手続きをしてください。入館無料。
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/muse/
●共立女子大学・共立女子短期大学ウェブサイト
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/