未来を創る力を育む 子供たちのアートと環境学習展–多摩美術大学と東京都が連携、「ファンタジスタ」成果展開催

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未来を創る力を育む 子供たちのアートと環境学習展–多摩美術大学と東京都が連携、「ファンタジスタ」成果展開催

東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、多摩美術大学が主催する「ネクスト・クリエイション・プログラム ファンタジスタ~アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」の成果展が、11月7日から9日まで渋谷ヒカリエ8階「8/COURT」で開催される。開催時間は11:00~19:30( 最終日は17:30まで)。入場無料。

同プログラムは、小学3年生から高校3年生を対象に、アート教育と環境教育を融合させた芸術文化体験を通じ、子供たちの創造力を育むことを目的としている。「感じ・考え・つくる力」で未来を切り拓くをテーマに、自然や社会の課題に向き合いながら新しい表現に挑戦する姿勢を養ってきた。


プログラムでは、「自然とのつながり」と「資源循環」の二つの視点から教育を展開。例えば「Poiesis」では、森の中で得られる植物などの自然素材だけを使い、子供たちが動物の彫像を制作した。立教大学の奇二正彦准教授によるネイチャーガイドのもと、多摩美術大学の学生が素材の扱い方や造形の工夫を指導した。


一方、「UPCYCLE」では、コロナ禍で廃棄されたアクリルパーテーションを再利用し、葛西臨海水族園で学んだ海の生物をモチーフに作品を制作。リサイクル素材やデッドストックの布を活用した創作など、持続可能な視点に立った多彩な作品が生まれている。


成果展では、これらの活動を通じて子供たちが培った創造の軌跡を紹介する。また、11月20日から24日まで葛西臨海水族園ガラスドームでも関連展示を実施し、海の生き物をテーマにしたアクリル作品を展示する。

アートと環境学習を結びつける本プログラムは、正解のない課題に挑む力と、自然や社会への理解を育む新たな教育モデルとして注目されている。未来を担う子供たちの柔軟な発想と表現の豊かさに触れられる貴重な機会である。