東京情報デザイン専門職大学の地域連携。小中学生対象「プログラミングでドローンを飛ばそう」を実施。
開学2年目、江戸川区唯一の4年制大学である東京情報デザイン専門職大学は、産学連携や地域貢献の活動に注力。その一環として小学生を真新しいキャンパスに招いて最新の教育環境に触れる機会を提供している。
8月には「プログラミングでドローンを飛ばそう」というテーマで大規模なイベントが開催された。江戸川区からDX人材を輩出するため、小中学生の段階でプログラミングに触れる機会をつくることが目的だ。小学生はScratch、中学生はPythonをプログラミング言語として使用し、家庭用ドローン(Tello)を操作するという内容で、子どもたちはプログラミングとドローンという現在注目されている2つの教育素材に触れることができた。
この企画・授業づくりは学生たちが実施。小中学生でも楽しくプログラミングに触れられるような難易度の調整や、当日の小中学生対応など、普段の授業では体験できない経験を得ることができた。学生たちは「難しさもあったが、子どもたちの笑顔が見られて良かった、とても楽しかった」と笑顔で話していた。2日間の開催で小中学生75人と保護者20人、計95人の参加。イベント終了後に保護者からは、学びの場が提供されたこととともに、新しい大学が近くにできて気になっていたため、大学を見学することができたことへの感謝の声も聞かれた。
「専門職大学」という言葉を初めて聞く人もいるだろう。2019年に設立された新しい制度の大学で、大学同様に理論や知識を修得するとともに経験を伴う実践的なスキルも身につけ、卒業後は大学同等の学士(専門職)が授与される。理論に精通した研究者から学び、経験豊富な実務家のもとでスキルを磨くことができる教育機関だ。実際の現場で生きた知識・技術・問題解決能力を養うため、大学と産業界が連携し、長期のインターンシップ・実習がカリキュラムに組まれている。東京情報デザイン専門職大学は23年度が初めての入試となったが、年内に実施される選抜だけでなく、年明けに実施される一般選抜試験でも既存の大学と併願する受験生が数多くおり、新しい学びができる大学として着目されている。