なりたいわたしに天井なんか、ない–武庫川女子大学が「女子の甲子園」を応援

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なりたいわたしに天井なんか、ない–武庫川女子大学が「女子の甲子園」を応援

甲子園球場で連日、熱戦が繰り広げられている「第104回全国高校野球選手権大会」。その開幕に先立ち8月2日、第26回全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝戦が同じ甲子園球場で行われた。武庫川女子大学は女性活躍を推進する女子総合大学として、また甲子園球場に最も近い大学として、「女子高校生が甲子園球場でプレーする意義」に着目。新聞にメッセージ広告を出すとともに、テレビの生中継番組を提供して「女子の甲子園」を応援した。

全国高校女子硬式野球選手権大会は一昨年まで全試合を丹波市で開催していたが、昨年、史上初めて決勝戦のみ甲子園球場での開催が実現した。長年、「男子高校球児の聖地」と目され、かつては女子がベンチに入ることもできなかった甲子園球場で、女子高校野球の決勝戦が行われることは歴史的な快挙。同大は昨年も新聞のメッセージ広告やテレビ中継提供等で甲子園での初開催を応援した。

昨年のメッセージは、ベンチやグラウンドが遠かった女子高校生の甲子園への長い道のりに照らし、

「女子だから」とあきらめた。
「女子なのに」と驚かれた。
「女子だって」できるとみんなが気づいた、特別な夏。

と、未来への希望を込めた。同大の1年生が女子高校生に扮してバットを構え、青空と土を背景に、さわやかな笑顔で紙面に輝きを添えた。

今年は大会を支援する企業等が増えたことから、同大も大会パートナーに加わり、7月、新聞の特集面で再び応援メッセージを発信した。昨年と同じ青空と野球をテーマに、女性の活躍にエールを送る内容。モデルも同じ学生が務め、グローブを手に力強くボールを投げ込む瞬間を切り取った。

メッセージは「なりたいわたしに天井なんか、ない」。


女性の活躍が進む一方で、「ガラスの天井」とも称される見えない上限がいまだにある現実を打ち破るパワーを、太字で画面いっぱいに表した。また、テレビの生中継番組を提供し、同大のCMを試合中、2度放映して女子の高校球児にエールを送った。

今年の大会は横浜隼人高校(神奈川県)が開志学園高校(新潟県)を破って全国49校の頂点に立ち、熱戦の幕が閉じている。