金沢大学オープンアカデミーの第1弾「ビートルズ大学」が8月3日から金沢駅前で開講
宮永正隆氏=写真
金沢大学(石川県金沢市)は8月3日(土)から「金沢大学オープンアカデミー(KOA)」の第1弾「ビートルズ大学」(全7講座)を開講する。人類の文化遺産とも言える「ザ・ビートルズ」を題材とした同講座は、講師に金沢市出身のビートルズ研究家である宮永正隆氏を迎え、毎週土曜・日曜・祝日に開講。予約はHPより。各2000円(税別)で1講座より申込可。
金沢大学はこのたび、社会人向けのリカレント教育として、幅広いニーズに対応した「金沢大学オープンアカデミー(KOA)」を新たに開始する。KOAの学びは、人生100年時代における多様なキャリア形成に寄与する「Useful(役に立つ)」と、人生を愉しむための「Enjoy(愉しむ)」の2グループで構成され、主に金沢大学金沢駅前サテライト(通称:駅前ハナレ)を会場として開催する予定。
その第1弾として8月3日(土)から開講するのが「ビートルズ大学」。講師を務めるのは『ビートルズ来日学』などの著作でも知られるビートルズ研究家の宮永正隆氏で、「KOA Enjoy Advanced コース:人生を愉しむ講座」の一つとなる。
「ビートルズ大学」では、ビートルズの歩みやそのデビューのインパクト、来日時の模様や東洋哲学との関係など、幅広いテーマについて講義。また、宮永氏が40年にわたるビートルズ研究で収集した、ここでしか見られない貴重な研究資料なども多数提供される。
金沢大学オープンアカデミー ビートルズ大学
- 【開講日時】 2019年8月3日(土)から毎週土曜・日曜・祝日に開講
※講座は全7講座で、1講座単位で選んで受講可能。
※講座は毎週同内容で行われます。
【開講場所】 金沢大学金沢駅前サテライト(駅前ハナレ)
(石川県金沢市広岡1丁目2番20号 毎日新聞北陸ビル3階)
【講 師】 宮永正隆氏(金沢市出身、国際的ビートルズ研究家)
【対 象 者】 どなたでもご参加いただけます。
【受 講 料】 1講座2000円(税別) (例)7講座受講の場合は14000円(税別)
【予約方法】 ビートルズ大学ホームページより申し込み
https://www.beatles-daigaku.com
各講座の内容(全7講座)
(1)「珍カヴァー好カヴァー」 日曜日・連休中日/最終日 9:20~10:10
宮永コレクションから惜しげもなく飛び出すビートルズ・カヴァー作品の数々。爆笑の珍作、必聴の名作、歌い手や演奏が異なればここまで変わる。同一曲で定点観測することで浮き彫りになるジャンルの違い。まさに「耳の快楽」をお届けします。
(2)「『ビートルズの歩み』速習講座」 土・日・祝日 10:20~11:10
たった6年で外見も音楽スタイルも劇的に変化を遂げて解散したビートルズ。この速習講座を受講すれば、ベテラン・ファンのような境地でビートルズを深く賞味できる体になります。
(3)「『ビートルズ来日学』速習講座」 土・日・祝日 11:25~12:15
『ビートルズ来日学』の著者でもある宮永氏が、ビートルズが滞在した5日間の賞味法を楽しく伝授します。ここでしか見られない貴重なお宝もあります。
(4)「ビートルズのアメリカ制覇」 土・日・祝日 13:10~14:00
ビートルズが世界一のバンドになった瞬間は、ショービジネスの本場・アメリカで1位になったときです。その曲はアメリカでのデビュー曲「I want to hold your hand」。アメリカ社会の反応、便乗して出た珍品レコードなど、1964年にタイムスリップしてください。
(5)「『抱きしめたい』の衝撃」 土・日・祝日 14:10~15:00
日本語タイトルを「抱きしめたい」と付けられた「I want to hold your hand」。ビートルズという黒船が日本の音楽界に与えたインパクトを、笑いも交じえながら体感していただきます。
(6)「『LOVE』賞味法」 土・日・祝日 15:20~16:10
2006年に「ビートルズの最新作」と銘打って発売されたアルバム『ラヴ』。この複合的なアルバムの賞味法を、さまざまな角度から伝授します。
(7)「ビートルズと瞑想」 土曜日・連休初日/中日 16:25~17:15
ビートルズがそれ以前のスーパースターと異なる点は、世界の頂点に立ったとき「人生の意味」「存在の意味」を探求したことにあります。そんなビートルズからの現場報告として生まれた楽曲を味わいながら、東洋哲学とビートルズのスリリングな接点を体感していただきます。
- 【ビートルズ大学で開陳予定の研究資料】
- 日本公演の際に使用された腕章/武道館公演時に楽屋で使用されたカップ「山水」(メーカーの「ニッコー」は加賀藩ゆかりの企業)/メンバーの直筆サイン/来日公演時に記者会見をした東京ヒルトンホテル真珠の間のタイル/ウイングス デニー・ レイン直筆サイン/初代ドラマー ピート・ベスト直筆サイン 等
・宮永 正隆(ミヤナガ マサタカ)氏 プロフィール
1960年生まれ。金沢市出身。音楽評論家。ポール・マッカートニーやヨーコ・オノ、ショーン・ レノン取材、ジョンレノン・ミュージアム展示品解説 や『コンプリート・レコーディング・セッションズ・完全版』(マーク・ルーイスン著)監修を手掛ける。膨大な知識と愛情に裏打ちされた骨太なビートルズ論は評価も高く、トーク・ライヴ、TV、ラジオや活字で発信する評論活動の総称は「ビートルズ大学」という名で浸透している。著書『ビートルズ大学』(アスペクト刊)はクオリティが評価され、NYに本部を置く「国際音楽文献目録」登録の栄誉を受ける。また、著書『ビートルズ来日学』(DU BOOKS刊)は、桑田佳祐氏もこれに刺激されて名曲「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」を書き上げた旨をインタビューで明かすなど、各界で反響を呼び、2016年度の第29回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の著作出版物賞を受賞。
「金沢大学オープンアカデミー(KOA)」
2040年に向けた新たな学びの構築に向けて、社会人向けのリカレント教育を抜本的に見直し、広く社会ニーズに対応した付加価値の高い教育事業として開設。人生100年時代における多様なキャリア形成に寄与する学びである「Useful(役に立つ)」と、人生を愉しむための学びである「Enjoy(愉しむ)」の2つのグループで構成され、さらに各グループの中に4つのコースを設け、それぞれのニーズや付加価値に応じてプログラムを提供していく。
主に金沢大学金沢駅前サテライト(通称:駅前ハナレ)を会場として開催し、県内外からの受講者へ広く学びを提供することにより、石川県ならびに金沢市への交流人口増加に寄与することも目的の一つとしている。