酪農学園大学で全国初の大学カリキュラムによる「食Pro.」レベル3認定者が誕生
酪農学園大学(北海道江別市)循環農学類農業経済学コースの4年生5名が、このたび「食Pro.(食の6次産業化プロデューサー)」のレベル2、3の認定を受けた。「食Pro.」のレベル3の認定までをカリキュラムとして開講している大学は全国に複数あるが、カリキュラムの中でレベル3を認定したのは同大が全国初。5月27日には循環農学類の相原晴伴教授による認定書の授与式が行われた。
「食Pro.」は内閣府の国家戦略プロフェッショナル検定の一つで、食の6次産業化(生産×加工×流通・販売・サービス)を担う人材の認定・育成を目的としたもの。食分野で新たなビジネスを創出するための職能レベルの認定を行っており、エントリーレベルのレベル1からトップ・プロレベルのレベル6まで設定されている。
農業や食に関する教育研究を行っている酪農学園大学では、食の6次産業化を進めるため、実施主体の一般社団法人食農共創プロデューサーズの認証を受け、2016年度の入学生から「食Pro.」の育成プログラムを導入。レベル3(指示等がなくとも、一人前の仕事ができる段階)を上限にカリキュラムを設定しており、循環農学類、食と健康学類の学生のうち、レベル1については1年生の希望者、レベル2、3については2~4年生を対象としている。
レベル1の修了者はこれまでに198名。このたび、4年生1名がレベル2の認定を受け、4名がレベル3を修了した。今回レベル2の認定を受けた学生は「実家を継いで就農し、食プロを活用していきたいです」と話した。
レベル3の認定を受けた学生からは、認定に当たり大変だったこととして「増毛町に泊まり込みで実習(複数のサクランボ農家での収穫選別作業など)を行ったこと」を挙げており、「集中講義の中に、実習と座学の両方が入っていたので大変でした」とコメント。また「食Pro.」を目指す人へ「いろんな知識が必要になりますので、広い視野で勉強した方が良いと思います。大変ですが、取り組んだことはどれも新鮮で楽しいものでした。細かい専門分野の勉強が多いですが、覚えたら無駄にならない認定だと思っています」とメッセージを送っている。
(参考)
・全国初!大学カリキュラムによる食Pro認定者誕生!(酪農学園大学HP)
https://www.rakuno.ac.jp/article-63450.html
・食PRO. 食の6次産業化プロデューサー
https://www.6ji-biz.org/