東京女子大学・篠崎ゼミがWebサービス「方言チャート番外編 県人度判定」をリリース
東京女子大学(東京都杉並区、学長:茂里一紘)現代教養学部人文学科日本文学専攻の篠崎晃一教授と篠崎ゼミは6月14日(金)、Webサービス「方言チャート番外編 県人度判定」をリリースした。
これは、2013年の公開以来SNSなどで人気を集めている「出身地鑑定!! 方言チャート」の番外編。これまでに蓄積された回答データを活用し、方言の使用状況からユーザーの“県人度”を判定する。
地域をアピールする有効なアイテムとして、またアイデンティティを確認する重要な手段として「方言」が改めて注目されている。
篠崎教授は方言学と社会言語学を専門としており、方言も含めた現代日本語のバラエティや、各地の言語変化の動向について研究。最近は、言語行動やコミュニケーション場面の地域差にも注目している。
篠崎ゼミでは、研究成果の一環として「出身地鑑定!! 方言チャート」シリーズの制作に取り組んでおり、現在は「47都道府県版」とアップデート版の「100PLUS II EX」が公開されている。これらは、2択の質問に答えていくだけで回答者の出身地を当てることができるWebサービスで、2013年の公開以来、SNSなどで人気を集めてきた。
今回新たにリリースされた「方言チャート番外編 県人度判定」では、これまでに蓄積してきた方言チャートの回答データを活用し、4択の質問に答えることで、方言の使用状況から見たユーザーの”県人度”を判定する。なお、県人度の算出に当たっては数値解析学が専門の荻田武史教授(数理科学科情報理学専攻)の協力を得ている。
篠崎ゼミでは今後も、幅広い世代で使われている方言を掘り起こしてその地理的分布を捉えるとともに、集めた調査データを社会に還元していく。
●方言チャート番外編 県人度判定
方言チャートができるまで
・2013年:約5年間の構想を経て、篠崎ゼミ8期生が「出身地鑑定!! 方言チャート」を完成。ネットアドバンスが運営する辞書・辞典サイト「ジャパンナレッジ」で公開。
・2014年:全国から寄せられた意見を取り入れ「方言チャート」を改良し、「たぶん完成版」(現、47都道府県版)としてリリース。
・2015年:江戸の国や藩などを取り入れ、地域を100エリアに細分化した「方言チャート100」をリリース。
・2016年:「方言チャート100」をさらに細分化したエリアを加えた「方言チャート100PLUS」をリリース。
・2017年:利用者のフィードバックを分析し、「方言チャート100PLUS」の内容を修正。計292の質問を用意したアップデート版「方言チャート100PLUS II」をリリース。
・2018年:「方言チャート100PLUS II」の結果を解析し、「方言チャート100PLUS II EX」をリリース。