神田外語大学がTHE世界大学ランキング日本版2019において私大で7位にランクイン ─ 教育充実度、国際性の2項目で高い評価

教育 大学プレスセンター
神田外語大学KUIS8(クイス・エイト)外観

神田外語大学KUIS8(クイス・エイト)外観=写真

神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)はこのたび、イギリスの高等教育専門誌『THE Times Higher Education』と株式会社ベネッセホールディングス(岡山県岡山市/代表取締役社長:安達保)が作成した「THE世界大学ランキング日本版2019」で総合34位、全国私立大学の中では、昨年の11位から7位へとランクアップした。

同ランキングは、教育リソース、教育充実度、教育成果、国際性の4分野16項目を指標として総合評価が行われる。「教育充実度」では大学選びに影響力を持つ高校教員や企業人事担当者に加え、今年度は学生調査結果もランキング指標項目に反映された。

同大は2つの項目において高い評価を受け、開学以来「高度な語学運用能力」と「グローバル社会で活躍するためのコミュニケーション能力」を身につけた人材の輩出に注力してきた結果が評価された。

今回発表された「THE世界大学ランキング日本版2019」は、大学における「教育力」に焦点を当て、学生の学びの質や成長性に注目し、多様なステークホルダーの視点を通して教育力を評価する指標を導入。大学選びに影響力を持つ高校教員の評判調査など、日本の教育事情に即した評価指標に基づいて実施された。

神田外語大学は、4つの評価基準の内、教育充実度(82.8ポイント)、国際性(76.6ポイント)で高い評価を獲得。最も良い評価を受けた「教育充実度」では、高校教員を対象に「グローバル人材育成に力を入れている」「生徒の力を伸ばしている」大学としてポイントを集めた。また教育成果では、企業人事や研究者からの高い評価を受け、国際性では、外国人学生比率や外国人教員比率が高い大学としてのポイントも高かった。

特に注目すべきポイントは、本年度版より追加された教育充実度の評価項目である「教育・学生の交流、共同学習の機会」「授業・指導の充実度」「大学の推奨度」にて、学生調査で高い満足度を得られたことも、今回の高い評価の要因と考えられる。

同大は2017年4月5日、語学教育を通して、「教わる」のではなく、「自ら学ぶ人」を育てる語学学習施設「KUIS8」(クイスエイト/8号館)を学内に新設。同施設では「生涯にわたり学び続ける力」として「ラーナーオートノミー(自立学習推進能力)」に着目し、同分野のさらなる発展と経済・社会の発展に寄与する高度な語学力を備えた人材を育成している。

施設内にはラーニングアドバイザー(※1)が常駐し、学生たちの語学学習に関するきめ細やかなアドバイスや相談を実施。一人ひとりに最適な学習方法を一緒に考え、学生の自立学習を支援する。

※1 神田外語大学ラーニングアドバイザー
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/ggj/skills/salc.html

また、学習者のレベル別に細かく学習計画や学習環境、教材が分析され、学生一人ひとりの習熟度別に対応することを目的として作成された教材を提供。学生の学習レベルや目標、興味関心が異なるため、ラーニングアドバイザーはより実現可能な目標を学生と共に設定する。

学生がラーニングアドバイザーに繰り返し学習計画や内容について相談をすることで、学習に対するモチベーションを継続的に維持しながら、個人の目標を達成できることが同施設の強みである。日々変化を続ける語学教育に関し、同施設の教員とスタッフは学生にとってより良い教育内容を提供するため継続的に研究調査を行っている。

学内には「食」を通してアジアの文化を学ぶ学生食堂「食神」があり、アジア各国の伝統料理や文化をいつでも体験できる。学生たちは日々の生活の中で、語学力とともに、異なる文化や習慣を学び、異文化理解力を身につけた人材に成長する。なお、同食堂は定期的に一般住民にも開放され、アジア各国の伝統行事に関するイベントを開催している。

同大は、今回の結果を受け、さらなる語学教育の充実・発展をめざすと共にグローバル社会に求められる人材の育成・輩出に力を入れていく。

神田外語大学 宮内孝久(みやうち たかひさ)学長コメント

日本人は一般的に序列好きで、それが一つの社会秩序形成に繋がっているように思います。その典型が偏差値信仰なのかもしれませんが、たとえば18歳から19歳時の序列が一生ついて回るような社会構造の中で、その序列や秩序に身を置いて、自分の可能性に限界を覚えたり、現状に安住しようとすることに対して、違和感を覚えます。

人間の一生は長くもあり、また短くもありますが、人生は各人各様であり、人間は常に学び成長していく生き物であります。自然界、人間社会、森羅万象は分からないことだらけであり、考えるテーマは尽きません。私たちは一生にわたり考え、悩み、苦しみ、楽しみますが、せっかく授かった生を、できれば面白おかしくし生きたいものです。

私たち大学人の使命は、学生が4年間に身につける付加価値を最大化し、かけがえのない人生を自分らしく全うする為の基盤作りをサポートすることにあると思っており、これは入学時偏差値とは全く別の成果物であると考えています。そのような中で、このたび、本学が「Engagement(教育充実度)」において82.8ポイントと高い評価を受けた事を学長として誇りに思います。

私どもは開学以来、教職員一丸となり、真の国際人を育成すべく、少人数教育にこだわり、歩みを進めて参りました。その積み上げた教育の取り組みに対する在学生や高校の先生方、そして本学から輩出された卒業生が社会で受ける評価の反映は、この上ない励みとなります。

しかしながら、これからのAI社会に求められるサイエンスや数学の基礎教育の充実や、競争的資金獲得など、本学が取り組まなければならない課題は尽きません。この度の評価を真摯に受け止め、更なる拡充を目指し、地道な改革・改善に取り組む所存です。

(参考)
・神田外語大学 語学学習施設KUIS8(通称:8号館 クイス・エイト)、SALC(Self-Access Learning Center)
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/kuis8/
KUIS8 内観

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