武蔵大学が学部横断でチーム構成、企業の課題に取り組む「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」

教育 大学プレスセンター
武蔵大学 「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」

ディスカッションする学生たち=写真

武蔵大学(東京都練馬区/学長:山嵜哲哉)の「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」が、今年度で11年目を迎えた。これは、経済学部・人文学部・社会学部の3学部が協働で企業からの課題に取り組むプロジェクトで、ゼミをさらに発展させたものだ。近年、日本企業が抱える経営課題は、人材の強化や働き方改革、SDGsなどさまざまあるが、産学連携のもと、実際の企業から与えられた課題に対して、学部を超えてチームをつくり、その企業にふさわしいデザインとコンテンツをもった「CSR報告書」を作成する。

プロジェクトの概要

3学部の学生で一つのチームを作り、学部の専門性を生かしながら調査・分析し、企業*からの課題解決に取り組む。このプロジェクトの課題は、《担当企業のCSR報告書の作成》 と 《今後のCSR活動とCSV活動についての提案》 だ。学生はチームごとに、担当する企業を3カ月間かけて調査・分析し、その結果を最終報告会にて発表する。

※2018年度課題提供企業:協栄産業株式会社、株式会社丸高工業、株式会社キミカ、株式会社協進印刷

プロジェクトの目的

CSR活動の調査や報告書作成を通して、学生自らも一市民として持続可能な社会を築くために果たすべき役割を意識することを目指している。

また、普段あまり知ることのない他学部の学生とその専門性に触れ、協働で一つのものを作りあげる活動を通して、異なる考え方や価値観を知り、現実社会を生きる上で必要となる「多様な視点」を学生が身につけることを企図している。

プロジェクトの進め方―2段階システム

■Phase1(学部別予備的調査段階)

CSR活動の調査や報告書作成を通して、学生自らも一市民として持続可能な社会を築くために果たすべき役割を意識することを目指す。また、普段あまり知ることのない他学部の学生とその専門性に触れ、協働で一つのものを作りあげる活動を通して、異なる考え方や価値観を知り、現実社会を生きる上で必要となる「多様な視点」を学生が身につけることを企図している。

■Phase2(学部横断型活動段階)

これまでの調査結果を共有し、CSR報告書の制作に向けてディスカッションを重ね、報告書にまとめる。

■最終報告会(7月、12月開催)

企業担当者にCSR報告書を配付し、どんな議論と調査を経て完成させたのかについて発表する。この報告会は、一般開放しているので誰でも聴講できる。