湘南工科大学が「学科横断型学修プログラム」を実施 ― ロボティクス、XRメディア、IoT、AIなど、注目の技術について複合的に学修する

教育 大学プレスセンター
湘南工科大学が「学科横断型学修プログラム」を実施

湘南工科大学(総長理事長:糸山英太郎、神奈川県藤沢市)で2018年度からスタートした「学科横断型学修プログラム」は、所属している学科の専門科目だけでなく、他学科の関連科目も横断的に学修することができるというもの。「いま興味をもっていること」「今後、期待される技術分野」をキーワードに、広く深く学修することができ、1年次の修得単位数など必要な要件を満たすことで、2年次から登録可能となっている。

初年度の2018年度は「ロボティクス」「XRメディア」の2コースに2年生38名が登録。2019年度からは「IoT:モノのインターネット」と「AI:人工知能」の2つのコースが加わり、今後も学生の意欲に応えるテーマを充実させていく予定。

世の中の新しい技術やそれらを用いた製品には、さまざまな分野の専門性が複合的に活用されている。「学科横断型学修プログラム」では、所属学科の専門分野を系統的に学びながら、同時に関連する他学科の専門科目も履修することで、複合的な知識や技術の要求に応える力を養うことができる。

関心を持っている技術分野について幅広く発展的に学修することが可能な、学生の意欲に応える特別なプログラムとなっている。

学科横断型学修プログラムのメリット

  1.  研究センターを基盤に2年次から教員の指導の下で研究活動を始められる。
  2.  他学科の専門科目をCAP(履修単位制限)を超えて多く履修できる。
  3.  学科・学年を超えた人々との協働・交流が社会性や卒業後の可能性を広げる。
  4.  卒業時、学位に加え、プログラム修了証書が取得できる。

学科横断型学修プログラムのコース

■ ロボティクスコース

機械、電気、情報、デザイン、人間工学など、さまざまな要素技術の統合したシステムであるロボット。人や物質を人工衛星へ運ぶ宇宙エレベーターなどの、近未来において実現が目指されているテクノロジーから、生活支援、コミュニケーション、災害救助などの人に寄り添ったシステムまで、多様なロボット技術を学修する。

※キーワード:システム工学・機械設計・電気設計・ソフトウェア設計・計測制御・ネットワーク技術・人工知能(画像処理・音声処理・ヒューマンインタフェース)

■ XRメディアコース

バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)など、リアリティを追求するこれらの技術は、総称してXR(クロスリアリティ)と呼ぶ。XRは、モノづくりから物流、医療まであらゆる分野に劇的な変化をもたらすと期待されている。本コースでは、XRに関する基礎的な技術を学修する。

※キーワード:3D・バーチャルリアリティ・拡張現実、ユーザインタフェース・人間工学・運動生理学・物理シミュレーション・コンテンツ制作

■ IoT:モノのインターネットコース(2019年4月開設予定)

モノがインターネットのように繋がって情報交換し、相互に制御するIoTの発達は目覚ましく、社会に欠かせないものとなってきた。IoTによって実現し得る技術について、また、脳波・眼電位・筋電位などバイオデータの活用についても学修する。

※キーワード:デザイン表現・電気回路・生物工学・アルゴリズム入門・C言語・データサイエンス・環境エネルギー工学・流体力学・情報通信理論

■ AI:人工知能コース(2019年4月開設予定)

AIを極めるために「数学」と「プログラミング」の技術を学ぶとともに、技術者としての「倫理」についても理解する。また、データサイエンスに関しては実践的に学修し、ロボット制御AIに関しては、人間やセンサーなどから入力されたデータに基づいて、機械が状況を自律的に判断して行動するメカニズムを学修する。

※キーワード:深層学習・プログラミング・データサイエンス・データ解析・ロボット制御AI