関西学院大、神戸三田キャンパスに起業と学生寮の新拠点開設
2025年4月、関西学院大学(学長:森康俊)は神戸三田キャンパス(兵庫県三田市)に「KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】」を新たに開設することを発表した。この複合施設は、神戸三田キャンパス近接地に位置し、学生寮やインキュベーション施設、商業施設などから構成され、起業志向の人々を支援し、地域課題解決に取り組む場を提供する。
「C-ビレッジ」は、学生や教職員、地域の住民、中高生、企業人などが集い、知的創造空間を築くことを目指す。この施設は、学生寮「創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】」や起業支援施設「Startup Base【S-ベース】」、地域の人々が利用できるフィットネスジム”FIT365”などが入居する予定だ。
神戸三田キャンパスは2025年に開設30周年を迎える。現在、理学部、工学部、生命環境学部、建築学部の理系4学部と総合政策学部の学生らが学んでおり、今後の教育・研究の充実を図る一環としてこの取り組みが位置付けられる。また、兵庫県や三田市との連携を強化し、地域全体でのアントレプレナーシップの育成や起業に向けた挑戦の促進を目指している。施設の概要は以下の通りだ。
■KSC Co-Creation Village 【C-ビレッジ】
【開設時期】2025年4月
【所在地】兵庫県三田市学園4丁目2番(カルチャータウン 地区センター南ブロック用地) 18,270.75m²
【面積】総延べ床:約11,000m²
「Startup Base【S-ベース】」では地域の人々の活動も支援し、アントレプレナーシップを涵養する教育プログラムを展開する予定だ。施設は2階建てで、「フリーエリア」「会員(無料)エリア」「会員(有料)エリア」の3エリアから構成され、約1,000m²の建物となる。フリーエリアではイベントやセミナーが開催できるスペースやカフェ、チャレンジショップが設けられ、一般の利用も可能だ。会員エリアでは、起業実践の場として利用できるプロジェクトスペースやデジタルファブリケーションエリアが提供される。
さらに、学生寮「創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】」では300人の学生が居住し、学習や研究に専念できる環境が提供される。
C-ビレッジのオープンにより、関西学院大学と地域社会、企業、学生など多様なステークホルダーが共創する場が生まれ、起業家精神や地域課題解決に取り組む意欲を高めることが期待される。