国際基督教大学と東京女子大学が包括協定を締結

教育
国際基督教大学と東京女子大学が包括協定を締結

国際基督教大学(ICU)と東京女子大学が、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育を共通の理念として掲げ、相互の教育研究資源を活用することを目的とした包括協定を締結した。この協定は2024年4月26日に正式に調印され、双方の教育の充実と有為な人材の育成に向けた協力体制を確立した。

ICUは1953年の建学以来、国際的社会人の育成をミッションとし、日英バイリンガルのリベラルアーツ教育を提供してきた。特に2008年からはメジャー制度を導入し、学生の広い視野と専門性の両方を高める教育を展開している。今後の中期計画では、リベラルアーツの社会実装を目指し、数理・情報・データサイエンスなどの一般教育を強化し、国際連携を促進する方針を打ち出している。


一方、東京女子大学も教育改革の一環として、2024年度に全学共通カリキュラムの改編を行い、2025年度には6学科構成の学科再編を予定している。分野横断型の授業やAI・データサイエンス教育、産学連携授業、海外研修などを重視し、リベラルアーツ教育の更なる進化を目指す。


この包括協定により、両大学は学生や教職員の相互交流を促進し、教育・研究における学術交流や情報交換を深めることで、グローバル化の推進に向けた取り組みを強化していく。世界規模の急激な社会環境の変化に適応するため、双方が提供するリベラルアーツ教育のリソースを活用し、学生たちが広い視野と高い視座を持ち、知的関心を高めながら交流することが期待される。