神戸女学院大学大学院・人間科学研究科から第7回公認心理師国家試験を受験した全員が合格、5年連続で合格率100%を達成 ― 2024年4月新設の心理学部には第1期生が入学
神戸女学院大学大学院(兵庫県西宮市)が、2024年3月に行われた第7回公認心理師国家試験における受験結果を公表した。同大学院人間科学研究科を2023年度末に修了した大学院生8人が受験し、全員が合格(合格率100%/全国平均合格率76.2%)。第3回の同試験から5年連続で100%の合格率を誇っている。また、同大は2024年4月に心理学部を開設しており、1期生が学びをスタートさせている。
公認心理師とは、国民の心の健康を保持・増進するために、保健医療、福祉、教育、その他の分野において、質の高い心理支援を提供することを目的として制定された、心理専門職初の国家資格。大学の学部で一般心理学や医学などの科目を履修し、卒業後、指定された科目を開設する大学院に進むか、省令で定められたプログラムを設けた施設で2年間の実務についた者に受験資格が与えられる。
神戸女学院では、2017年に施行された公認心理師法に従い、2018年4月から公認心理師のためのカリキュラムを学部と大学院で同時にスタート。長年にわたって臨床心理士養成指定大学院として培ってきた心理臨床実践と教育・訓練の実績を生かした教育を行っている。
同大の心理学の学びの特徴としては、「臨床心理」「行動科学」「福祉」など幅広い領域から、学生自身が学びを選択できることが挙げられる。さらに、公認心理師と臨床心理士の受験資格が得られる大学院の養成課程が直結して存在していることが特徴だ。合格者たちは今後、教育・医療・福祉をはじめとする多様な領域で専門職として活躍していく。
また、同大では2024年4月に心理学部(心理学科)を開設。心にかかわる知識と技能で、人と社会をつなぐ架け橋として活躍する卒業生がますます増えていくことが期待されている。