東京工芸大、ドローン関連国家資格を履修単位として認定
東京工芸大学(神奈川県厚木市)は、2024年度から学生が在学中に無人航空機(ドローン)関連の国家技能資格を取得することを履修単位として認定することを発表した。これにより、学生は一等無人航空機操縦士や二等無人航空機操縦士の取得を目指す際に、それに見合った単位を獲得することが可能となる。さらに、資格取得後の応用科目も2025年度から開講される予定である。
2023年には、AUTC(先端技術無人航空機トレーニングセンター)に認定された「AUTC東京工芸大学ドローン・サイエンス研究会支部」を設立した同大は、学生のドローン資格取得をサポートするために、大学内のグラウンドや地上7階建ての体育館内で活動している。
この取り組みの一環として、単位認定取扱規程を一部変更し、2024年4月から一等無人航空機操縦士の取得で2単位、二等無人航空機操縦士の取得で1単位が学生に付与されることとなる。
2025年度からは、ドローン資格取得後の応用科目として、「フォトグラメトリとLiDARの基礎」と「無人航空機と画像センシング」が新たに開講される。これらの科目では、学生がドローンを用いて取得した画像から3Dモデルの構築やインデックスマッピングなどを学ぶことができる。
さらに、同大工学部は3月31日(土)に予定されているオープンキャンパスで、「デモ飛行見学」や「学生による資格取得経緯の説明」、そして「ドローンフライトシミュレータと3D構築ソフトの体験」などを行う予定であり、これはドローン国家技能資格に興味がある受験生に向けたものとして企画されている。
東京工芸大学は、1923年に日本初の写真専門の高等教育機関として誕生し、テクノロジーとアートを融合させた教育・研究を推進してきた。この取り組みは、同大が建学の精神を継承しつつ、ドローン技術を活用した撮影やSfM(Structure from Motion)を用いた画像処理、測量、3D構築・造形などの分野で社会に貢献する人材を育成する目的で展開されている。