駒澤大学が10月12日に開校140周年・図書館落慶記念式典を開催 — 10月17日には新図書館が開館

教育
駒澤大学が10月12日に開校140周年・図書館落慶記念式典を開催 — 10月17日には新図書館が開館

駒澤大学(東京都世田谷区/学長:各務洋子)は10月15日(土)に開校140周年を迎える。それを記念して10月12日(水)に駒沢キャンパス(世田谷区駒沢)で開校140周年記念を兼ねて新図書館の落慶記念式典を開催した。新図書館は10月17日(月)に落成開館を迎える。

駒澤大学の淵源となっているのは、文禄元(1592)年に創設された曹洞宗の学問所(学寮)。この学寮はのちに「旃檀林」(せんだんりん)と称された。明治15(1882)年には前身となる「曹洞宗大学林専門本校」が開校され、同大ではこの年を開校年としている。以来、今日まで仏教・禅の教えを基本理念とした教育を行ってきており、令和4(2022)年の開校記念日(10月15日)に開校140年を迎える。

また、10月17日(月)には新図書館が開館する。それに伴い10月12日(水)には、新図書館において来賓列席のもと、開校140周年・図書館落慶記念式典を挙行。永井政之総長が導師を務め、落慶法要が執り行われた。

落成を迎えた新図書館は、開放感あふれる大きな窓に、かつて図書館として使用されていた「禅文化歴史博物館(耕雲館)」のデザインを継承したレンガ調タイルの外観が特徴的な建物で、学生や教職員にも親しみやすく入館しやすい造りとなっている。

建物は地上6階・地下3階の構造を持ち、中央には「智の蔵」と称するスペースを設け、「智を蓄える」「智をつかう」「智をつなげる」をコンセプトに書架を集中配置。収蔵箇所の確保に伴い、既存図書館では地下書庫にあった図書の多くが開架図書となっている。また、資料の保管に適した環境となったことで、入館者はブラウジングで今まで出会えなかった本に出会い、自らの引き出しを増やすことができるようになった。

さらに、地下階は<収蔵><保管>、1・2階は<交流><広場>、3・4階は<学修><協働>、5階は<調査>、6階は<研究>という概念を設けて、上層階に行くほどに学びの専門性を高め、入館者が求める滞在場所を自由に選択できる構成とする「フロアゾーニング」方式を採用している。

天井が高く明るい閲覧席のほか、既存図書館にはなかった交流や協働するスペースを作り、ゼミ活動などの協働作業を行いたい学生も利用しやすくなった。同時に、研究や学修に没頭したい利用者向けに個室感のある閲覧席を設置するなど、多様な学修スタイルに応じた図書館となっている。


また新図書館の開館に併せ、10月3日(月)には図書館ホームページをリニューアル。利用者が直感的に操作できるよう蔵書検索UIを刷新し、閲覧数の多い開館スケジュールをファーストビューに配置するなど、利便性向上を重視したWEBデザインとなっている。


蔵書の収蔵場所の確保とともに資料の保管に適した環境の構築と開架率の向上、さまざまな学習環境づくりを行うことで、開校130周年記念棟「種月館」に続く駒澤大学のさらなる高度化を実現し、「大学の知」を多方面に発信することを目指していく。