面倒見が良い大学ランキング2021(女子大学編)
写真=昭和女子大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学(女子大学編)」だ。
1位は昭和女子大学で29ポイント。同大は、学修の成果を生かして社会とつながる「PBL(プロジェクト型学修)」を展開。学生や教員が投げかけたテーマから、地域や企業のニーズに応えるものまで内容はさまざまだが、少人数でのグループワークなどを通して、主体的に学ぶ姿勢や実践的な力を高める。また、コロナ禍においても積極的なグローバル教育を推進し、2021年秋から現地留学を再開。海外キャンパス「昭和ボストン」を活用した独自の留学プログラムのほか、米豪中韓4大学とのダブルディグリー・プログラム、同大敷地内にあるテンプル大学ジャパンキャンパスとの共同授業など、全学科の学生の学びや希望に合わせた多様なプログラムを用意し、学生の意欲を掻き立てる環境が整っている。
2位は共立女子大学で17ポイント。同大では学生の声に耳を傾け、一人ひとりの成長に正面から向き合うことを重視。学生数約5000人規模の大学だからできる、学生と教職員の距離が近い、丁寧な学生支援を行っている。例えば、学生が学修意欲を維持できるよう、教員が担任として学生の悩みや不安に対応する「アカデミックアドバイザー」制度がある。教員は学生生活の節目に担当する学生全員に面談を行い、指導する。また、学生生活での気づきや学修の記録・振り返りを学生が行い、教職員が個別にフィードバックする「学修ポートフォリオ」の活用のほか、学生のプロジェクト実現をサポートする「Stand Up! プロジェクト」など、さまざまな制度やプログラムを展開し、学生の自立をサポートしている。
3位は日本女子大学で14ポイント。2021年に120周年を迎えた同大は、創立の地・目白キャンパスに4学部15学科を統合し、女子の総合大学として文理融合の多様な教育を推進。全学的な情報教育科目群が文科省が定める「数理データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定され、必修科目として全学生が数理、AI、データサイエンスに関する基礎を学ぶこととなった。さらに、「キャリア教育認定プログラム」「社会連携教育認定プログラム」「AI・データサイエンス・ICT教育認定プログラム」も設置し、専門教育とともにこれらを履修することにより、豊かな思考力・表現力・実践力を身につけ、非連続に変化する社会において、新しい明日をともに創る人材の育成を目指す。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、739校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。