面倒見が良い大学ランキング2020(中国・四国編)

教育
面倒見が良い大学ランキング2020(中国・四国編)

写真=高知工科大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学(中国・四国編)」だ。

1位は高知工科大学で43ポイント。2009年4月の公立大学法人化より10年以上が経過した同大は、日本初となるクォータ制の導入や多くの講義を3限までに設定するなど、先進的な取り組みを行っている。1年次から各学生に指導担当教員がつく「指導担当教員制」や「オフィスアワー」の導入にもいち早く着手している。学習支援において独自性が高いのが、企業の研究開発部門やマネジメント部門で経験を重ねた教育講師が各学群に所属し、専門科目の教員とは異なる視点で学生を4年間サポートする「教員講師制度」で、日々の学びからキャリア支援まで、多面的に学生をバックアップしている。また、出願時の申請が不要で、人数制限や所得制限を設けない「特待生制度」にも注目したい。各学群の成績上位5%を主な継続要件とする特待生Sならば、最長5年間にわたって入学料と授業料が免除され、毎年120万円の奨学金が給付される。

2位は鳥取大学で23ポイント。授業の合間や放課後のキャンパスに“学生の居場所”があるかは、学習環境を測る指針として注視されるが、同大の図書館は、平日は23時まで開館。話し合いながら学習可能なラーニングコモンズ等を設けるなど、設備面も充実している。また、無線LANやオンデマンドプリンターを設置するスタディールームも、学生の自学やコミュニケーションを促す空間として機能している。このコロナ禍においては、学生が好きなときに視聴できる「オンデマンド型」と実際に授業を行う「ライブ型」でオンライン授業を展開。加えてメンタルケアを重視し、オンラインのオリエンテーション、少人数での対面クラス活動、個人面談の実施に注力している。グローバル教育においては、4カ国の海外協定校と共同でオンラインでの異文化交流を行う「Global Gateway Summer Online Program」を実施。新たなスタイルでの語学力向上や異文化理解の機会創出につなげている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


面倒見が良い大学ランキング2020(中国・四国編)