入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2020(近畿編)
写真=立命館大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング(近畿編)」だ。
1位は京都大学で118ポイント。同大には、基礎学力の高い学生が広く国内外から集い、ともに知の深淵に挑む。卒業生の進路も、民間企業への就職、大学院進学、公務員、起業など多彩だ。学生がそれぞれに将来を考え、納得して進路を選択できるよう、各学部・研究科、及び学生総合支援センターのキャリアサポートルームがキャリア支援を担当。キャリアサポートルームは就職活動に関する情報提供やイベント開催、個別相談、就職活動交通費助成などの経済支援を担っている。同大への扉の一つとして、2016年度から学校推薦型選抜や総合型選抜などで募集する「京都大学特色入試」を全学部全学科で実施。能力・意欲・志を多面的かつ総合的に評価する独自の大学入学者選抜方式で、大学入試共通テストで基礎学力を担保し、さらに高等学校の学修における行動と成果を判定する(後期日程で募集する法学部を除く)。多様な個性を求める、京都大学ならではの取り組みとして注目されている。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の学部・学科が成績提出を課している外部試験等が中止・延期されたり、課外活動が十分にできなかったりする事態が続いているため、特色入試に関する情報については別途ホームページなどを確認して欲しい。
2位は大阪大学で63ポイント。同大の魅力は、研究型総合大学としての教育・研究力にあり、その原動力は国立大学最多を誇る学部学生数がもたらす多様性である。外国語学部を有する唯一の国立総合大学で、世界25の言語を学べる高度で多様な外国語教育を全学部の学生から大学院生にまで展開。その上で、幅広い学問領域を生かした特色ある教育と最先端の研究活動を進めている。「免疫学フロンティア研究センター」「量子情報・量子生命研究センター」「微生物病研究所」などで国際的な研究が展開されているが、その根幹には、大阪大学が提唱する「産学共創」がある。共同研究等の課題設定・テーマ設定の段階から、企業と大学が共に検討し取り組み、産学・官学連携にとどまらない産官学の連携をさらに強化。学生はこのような環境に身を置くことで刺激を受け、より高度な学びを得ながら成長していく。
3位は立命館大学で25ポイント。同大では、学生の興味・関心や希望の進路に向けた学びの機会やプログラムを整備し、多くの学生が自身の目標に向かって切磋琢磨する環境がある。この学びのコミュニティでの成長を支えるのが、2つの奨学金だ。1つは総額19億円にのぼる給付型の奨学金制度。経済的な支援にとどまらず、留学、資格取得、課外活動など、学生生活におけるチャレンジを総合的に支援する。学外の奨学金とも併給が可能だ。もう1つは、近畿圏外からの入学者を支援する奨学金で、一般選抜受験生を対象としている。一般選抜の受験前に採用候補者を選考し、入学試験合格後、入学をもって正式採用となる。他大学との併願も可能。受給期間(薬学部薬学科は6年間。他は4年間。資格確認あり)の間、学費の一部を支給する。採用人数は約600人。立命館大学で学びたい気持ちを、多方面から応援している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。