教育力が高い大学ランキング2020(全国編)

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教育力が高い大学ランキング2020(全国編)

写真=(左)東京大学 (右)京都大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「教育力が高い大学ランキング(全国編)」だ。

1位は東京大学で602ポイント。1877年(明治10年)に創設された日本で最古の国立大学であり、10学部、15の大学研究科・教育部、11の付属研究所を擁する。教育の特色は「遅い専門化(Late Specialization)」と「早期学習経験(Early Exposure)」、すなわち入学後2年間は教養学部に所属し、専門を選ぶリベラルアーツ教育にある。全学生必修の「初年次プログラム」は20人程度の少人数で行われ、ここで学生の学ぶ姿勢を主体的なものに転換させる。同時に早期から学問分野の最先端に触れることで、学生は自らの専門を主体的に見出し、進路を選択していく。コロナ禍においてもさまざまな方法を駆使し、大学全体で学生を誰一人取り残さない態勢を整えている。

2位は京都大学で464ポイント。創立以来の自由な学風と、10学部、21の大学院、4つの専門職大学院を擁し、学生の約55〜60%が大学院に進学する。同大では創立時から「対話を根幹とした自学自習」を掲げ、学生が教員から高度な知識や技術を習得し、同時に周囲の多くの人々と研鑽を積みながら、主体的に学問を深めいくことができる教育を実践してきた。その基礎は、入学後に全学部で始まる「教養・共通教育」にある。学部の枠組みを超えた862(※)にも及ぶ多様な科目を開講し、学生を広大な知的空間へと誘い、学問の意義や楽しさへの理解を促し、高校教育から大学教育へのスムーズな移行を手助けする。多くのノーベル賞受賞者を輩出した同大の研究はこうした教育によって支えられ、今も学生の創造的精神の涵養を促し、誰もが次の受賞者になり得る素地を育んでいる。
※ 2020年度実績

そして3位東北大学(447ポイント)、4位国際教養大学(168ポイント)、5位大阪大学(153ポイント)と続いて、6位は東京理科大学(125ポイント)。私立大学ではトップだ。同大は創立150周年に向けて「TUS VISION 150」を掲げ、学部・学科再編やキャンパス移転など、先導的な改革を進めている。学びの魅力として特筆すべきは、学問分野を横断した幅広い教育・研究であろう。理工学部・研究科における学部4年間と修士課程2年間を連結した「6年一貫教育コース」や、専攻をまたいだ幅広い分野から参加できる、理工学研究科の「横断型コース」がその例である。また、すべての学生が統計学や情報学、データサイエンスなどの基礎・専門知識を修得できるよう「データサイエンス教育プログラム」を実施。変化の激しい時代を自ら切り拓き、先進技術を駆使してイノベーション創出に貢献する人材、世界レベルのリーダーとして活躍できる人材の育成を目指している。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


教育力が高い大学ランキング2020(全国編)