グローバル教育に力を入れている大学ランキング2020(全国編)
写真=国際教養大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学(全国編)」だ。
トップは国際教養大学の894ポイント。同大は、世界に広がる200の提携大学などからの留学生が年間200人以上学んでいる。言わば「世界の縮図」のようなキャンパスだ。授業は全て英語で行われる。ただ英語を身につけるのではなく、「英語で学び、英語で考える」ことを主眼としている。また、全学生に対して、1年間の留学が義務付けられており、そのほとんどは交換留学のため、授業料は相互免除となっている。
2位は国際基督教大学の475ポイント。同大の専任教員採用は国際公募が基本。現在、専任教員のうち3人に1人が外国籍だ。授業は「日英バイリンガル教育」を基本とし、日本語と英語のどちらの言語も駆使して、自分の考えを世界の人に伝える力や、解決策を導く力を身につけていくことが特徴だ。世界25の国と地域、75の大学と交換留学協定を結んでおり、全学生の60%以上の学生が卒業時までに海外留学を経験する。
3位は上智大学の415ポイント。4位は立命館アジア太平洋大学で320ポイント。立命館アジア太平洋大学は、全学生に占める国際学生の割合が約50%。2020年5月1日時点で世界90の国と地域から、約2700人の国際学生が集っている。国際学生の9割以上が正規学生だ。また、外国籍の教員が約半数。講義のほとんどを日英の二言語で開講している。
今回紹介した、3大学の「グローバル教育」の中身は異なる。今回は紹介できなかったが、各大学とも留学生と日本人学生が共に生活する学生寮を設置しており、寮教育に対する考え方も三者三様だ。「グローバル教育」に対する考え方は大学によって様々、紹介した大学に限らず、各大学の教育の特徴について、大学案内やホームページなどで、しっかりと比較してみることをお勧めする。また、コロナ禍において学生の出入国が厳しくなっていることも事実だ。対応については、各大学のホームページを随時確認して欲しい。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。