関西大学が先輩学生による「なんでもオンライン相談」を開始 ~アルバイト収入減に悩む学生への経済的支援の側面も

教育
関西大学が先輩学生による「なんでもオンライン相談」を開始 ~アルバイト収入減に悩む学生への経済的支援の側面も

関西大学ではこのたび、学生による「なんでもオンライン相談」の取り組みを6月8日から開始する。思い描いていた大学生活を送れていない新入生を主な対象として、授業や試験のこと、クラブやサークルのことなど、学生生活全般のさまざまな悩みに先輩学生が対応する。


本件のポイント

・学生同士で学びを支える「オンライン相談」の取り組みを6月8日(月)から開始
・より多くの学生へのスピーディーな対応を促進するとともに、リアルな学びの現状や課題を把握
・質問への回答者には、本学学生をアルバイトとして登用することで、経済的支援の側面も


学生から寄せられる相談の波。オンライン授業に関する機械・システム系の問合せは約10,000件

新型コロナウイルス感染症の影響による特別体制下において、学生からのリモート相談(メール・電話等)の件数は例年を大幅に上回っている。特にオンライン授業の実施にあたって、機械・システム関連の問合せが集中し、4・5月の実績はおよそ10,000件に及んだ(教員からの相談を含む)。現在も一定量の相談が寄せられており、機械・システム系の質問のみならず、授業内容に関することや経済的支援に関すること、アルバイト先の斡旋依頼など、学生生活全般にかかる質問も増加傾向にある。


学生が抱える悩みや不安の早期解決を目指して

学生の悩みや不安を早期に解消させたいのはもちろんのことだが、現状の体制では対応が追いつかない部分があるのが実情である。また、相談窓口が複数あり、適切な窓口を探すフローが学生への負担となっていることも問題として認識されていた。そこで、同大では授業支援SA(スチューデント・アシスタント)を登用し、本来の目的でもある授業の質的向上や学生サービスの向上につなげられないか、と本取組みを企画。オンラインにおける総合窓口を設置することで導線を整理するとともに、学生の悩みや不安の解決、さらにはリアルな学びの現状や課題の一層の把握を目指す。


授業支援SA(アルバイト学生スタッフ)の登用は、学生が直面している”収入減” 問題の解消の一手にも

アルバイトの休業等に伴う学生の収入減少が大きな問題となっているが、学内にもアルバイトとして雇用している学生は多く存在する。その一つである、教員の授業補助を中心とした業務を行うSAが、オンラインでの新たな学修支援を担うことになった。今回のオンライン相談の対応者としてSAを登用することは、学生の雇用機会の創出にもつながり、経済的支援としての機能も果たす。


■ 「なんでもオンライン相談」の概要
〔相談方法〕
 相談する学生も、対応するSAも、自宅等でのパソコンを使用したオンライン形式
〔使用媒体〕
 主に関大LMSを使用(個別相談など、場合によってZoomも使用)
 ※関大LMS上に「オンライン相談窓口」と称した特設コースを設置し、随時質問を受付
〔実施期間〕
 6月8日(月)~7月22日(水)<予定>
〔備  考〕
 主な対象は新入生を想定していますが、全学生が利用可能。
 学生のみの運営ではなく、事務職員が随時サポートし、適正な運用を図る。