跡見学園中学校高等学校（東京都文京区、学校長：松井真佐美）は、8月29日に東京農業大学との高大連携協定を締結した。この協定は、東京都世田谷区にキャンパスを持つ生命科学部および応用生物科学部との間で、2027年までの3年間にわたり教育活動における継続的な連携を図るものである。同校が大学との教育連携において協定を結ぶのは東京農業大学が初めてとなる。
東京農業大学との交流は2022年から始まり、同校の中学生および高校生を対象とした大学キャンパス説明会の開催や、生命科学部の教授陣を招いた生物や化学の実験教室が実施されてきた。同大学教職員の熱意ある指導と対応を受ける中で、教育面での連携をさらに深め、生徒のバイオサイエンス分野への進出を促進することを目的として、この協定の締結に至った。
締結式には、東京農業大学の坂田洋一・生命科学部長、山本祐司・応用生物科学部長が出席し、跡見学園中学校・高等学校の松井真佐美学校長とともに協定書に署名した。松井学校長は、これまでの出張授業（実験）に生徒たちが積極的に参加してきたことを振り返り、「今回の高大連携により、生命現象や環境問題、生物の仕組みなどに関心を持ち、視野を広げてもらいたい」と期待を語った。
今後は、生徒や保護者を対象とした東京農業大学の教員による「出張生命農学セミナー」や「出張実験講座」の実施が予定されている。また、本校の高校生たちが生命科学部および応用生物科学部の研究室で大学生とともに数日間の研究体験を行う「ラボラトリーインターンシップ」も実施される。農学・生命科学の先端研究に触れることで、生徒たちの学習意欲向上と進路選択に寄与することが期待されている。