和洋女子大学が高大連携事業・高大接続教育に関する協定を締結—締結校は24校に
写真=12月26日の締結式
和洋女子大学は12月26日、千葉県と東京都の10高校と高大連携事業・高大接続教育に関する協定を締結した。1月17日には、さらに5校との締結を予定。協定締結校は合計で24校となる。
今回の協定締結により、具体的には以下のような事業が計画されている。
1つめは、大学が開講する各種講座や授業への高校生受け入れだ。3月と8月には高校生のための「大学での探究」体験講座を全学科で行なう。また、高校生が大学の対象科目を受講できる「科目等履修生」制度を実施。受講生が同大に入学した場合、この講座の単位は、修得単位として認められる。
2つめは、大学生と高校生との交流活動だ。すでに協定締結済みの千葉県立千葉女子高等学校とは、キャリア教育支援などで交流が行われている。
この他にも、「総合的な探究の時間」での出張授業を、高校ごとにオーダーメイドで実施する。
高大連携の取り組みは、一朝一夕で確立されるものではない。和洋女子大学では布石として、2019年に「高大接続教育推進協議会」を立ち上げた。協議会には千葉県と東京都の近隣高校が参加。「高大連携教育の創造」と「総合的な探究の時間」をテーマに、意見交換が行われてきた。現在、協議会には29校が参加。このうち24校が、同大との協定締結に至った。
12月26日の締結式で、東京都立東高等学校の山寺佳幸校長は、「和洋女子大学からは、大学の教育資源を積極的に活用して欲しいとの熱意を受け取った。これを機に、普段は行動範囲が限られている生徒の視野が広がることを期待している」と語った。
今後同大では、締結校向けの総合型選抜を構想するなど、連携強化を図っていく。