就職に力を入れている大学ランキング2021(中国・四国編)
写真=広島工業大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学(中国・四国編)」だ。
1位は広島工業大学で13ポイント。同大では、1・2年次の早期から各業界の企業や工場を訪問。職業観を養いながら就職選択の幅を広げ、3年次のインターンシップでは、技術者として必要な専門力に加え、社会人として必要な力を養成する。また、県外で就職活動を行う際の旅費の支援など、遠方での就職活動も積極的にサポート。女子学生の主体的な活動をバックアップする「女子学生キャリアデザインセンター」も設置し、毎年高い就職率を維持している。さらに、就職先の開拓や企業との情報交換なども積極的に行い、合計約400社の企業が参加する業界研究会や学内合同会社説明会などを実施するほか、卒業生の相談にも応じており、離職率の低減に向けた取り組みも進めている。
2位は鳥取大学、環太平洋大学、広島修道大学が9ポイントで並んだ。
鳥取大学は、学部学科の専門教育科目と連携した多彩なキャリア教育科目を開講している。なかでも1年次に全員が履修する「キャリア入門」では、大学卒業後の進路選択(就職・進学)を視野に入れた充実した大学生活への動機づけを行い、“一生モノのキャリア形成力”の基礎をつくる。インターンシップは学部の専門科目のほか、1・2年生向けのプログラムも用意。学外で体験した学びを将来のキャリア形成に最大限に生かせるよう、「事前学習〜実習体験〜事後学習」の一貫型プログラムを開発・実施している。また、関西方面などへの就職活動を行う学生をサポートするため、主要な高速バス代の一部を補助するなど、学生の経済的な負担を減らす支援も行っている。
環太平洋大学は、「4年後に責任を持つ大学」として、大学生活4年間での成長に加え、各自が希望する分野へ就職し、卒業後もしっかり活躍できるための“学び”に全学を挙げて取り組んでいる。キャリア支援は入学前から開始し、年次ごとに“やる気”を引き出し続ける仕組みが充実。1・2年次の初年次教育では、「フレッシュマンセミナー」「基礎ゼミI・II」「キャリアディベロップメント」などで社会人としての基礎をつくり、3年次からは進路別の「志会」活動 で希望する分野の専門知識や技術を高めていく。教員、公務員、保育士、企業人、柔道整復師の5つの「志会」があり、経験豊かなキャリア教育の専門家や教員が、採用試験突破に向けて学生を全力でサポートしている。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、739校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。