就職に力を入れている大学ランキング2021(近畿編)
写真=立命館大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(近畿編)」だ。
1位は立命館大学で53ポイント。同大では、単に「就職する」ということだけを支援するのではなく、「どう生きるのか」「どう働くのか」も含め、早期からの取り組みを重視し、学生が将来のビジョンを設計できるキャリア教育を展開。インターンシップをはじめとする多様な就職支援プログラムやUターン就職支援などを実施している。また、1学年の在学生数が7800人を超える総合大学でありながら、例年98%前後の学生の進路を把握していることも注目すべきポイントと言える。資格取得や難関試験合格をめざす学生のサポートにも力を入れており、2020年度は国家公務員総合職に59人、国家公務員一般職に151人、司法試験には8人が合格。資格取得を奨励する奨学金制度も設けている。
2位は近畿大学で41ポイント。西日本一の卒業生数約54万人を誇る同大。国内外のさまざまな分野で活躍する卒業生のバックアップを得られるのは総合大学ならではの強みだろう。これまでの豊富な実績を生かしたきめ細かな就職支援プログラムで、1年次からさまざまなサポートを行っている。3年生の就活への士気を高める「就職活動決起大会」は、同大の名物行事。企業を招いた学内説明会やBtoB企業とのマッチング、資格取得のための講座やインターンシップも数多く実施している。また、卒業後の進路に対して早期からのアプローチが必要と思われる学生に絞り、個別のサポートを行うことで就活の出遅れを防ぐ同大独自のサポートプログラム「TSUNAGUプロジェクト」も特徴的だ。
3位は関西学院大学で21ポイント。同大の2021年実就職率は全国1位(※)。就職把握率は99.8%。1学年の卒業生が6000人を超える大学で高水準を誇っている。ビジネスパーソンを講師に迎える「キャリアゼミ」など1・2年次から自らのライフデザインを考え、社会で必要な力を養う科目を提供するほか、各種ガイダンスや個人面談、先輩学生によるアドバイスなど、さまざまな支援体制を整備。24時間・365日キャリアに対する質問ができる「KGキャリアChatbot」や、PC・スマホで各種講座やセミナーをどこからでも視聴できる関学生専用の動画コンテンツ「K.G.キャリアチャンネル」など、同大ならではの取り組みにより、毎年高い就職率を生み出している。
※卒業生数5000人以上の大学。実就職率は、就職者数÷〔卒業(修了)者数-大学院進学者数〕×100で算出。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、739校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。