2021年学部系統別実就職率ランキング(経済系)

2021年学部系統別実就職率ランキング(経済系)

写真=大和大学

実践・実学主義の教育と、独自のキャリアプログラム

経済系1位は、実就職率98.2%の大和大・政治経済学部。同学部では、日本を代表する企業約30社の経営陣による実学講座を実施。経営戦略や仕事に関する考え方、身につけてほしい力など、実践的な話を聞く機会を1年次から設けることで、将来に向けた職業観や問題意識を早期から養う。また、学部定員120人という小規模な環境を生かし、担任教員とキャリアセンター職員の両輪で学生をサポート。主体性と協調性にフォーカスしたディスカッションやグループワークを豊富に取り入れるほか、キャリアセンター職員の企業訪問に学生が同行し、ビジネスの現場で起こるリアルなやり取りを体験する「企業訪問同行プログラム」など、独自のキャリア支援を行っている。

系統的なキャリア教育で職業人としての自覚を高める

2位は実就職率97.0%の富士大・経済学部。3位には実就職率96.2%でノースアジア大・経済学部がランクインした。ノースアジア大の経済学部は、「公務員」「金融」「国際ビジネス」「スポーツ経営」の4コース制。実社会の変化に対応できる高い専門性と、多様な職業で活躍できる実践力を持った、地域社会に貢献する人材を育成する。また、1年次からキャリア形成科目を開講。卒業後の自分をイメージして科目履修を行うことで、より効果的な学びが得られるようになっている。また、公務員志望の学生には「国家試験等センター」を開設、採用試験合格に向けた特別カリキュラムを展開している。出題傾向の分析から独自の問題集を使用した講座など、徹底した指導を行っている。

産官学連携の実践的な学びで、実社会で生きる力を身につける

4位は実就職率95.9%の岐阜聖徳学園大・経済情報学部。同学部では、「人間心理と経済を学ぶ(経済)」「ビジネスを学ぶ(経営)」「情報技術の活用を学ぶ(情報)」の3つの学びを構成する幅広い履修科目のなかから、自らの興味・関心や希望する進路に合わせて自由に選択できるカリキュラムを展開。「データサイエンス」や「インターンシップ」の科目も設置し、実社会で生かせる知識や技術を着実に身につける。また、地元優良企業や自治体と産官学連携協定を結んでおり、企業などと連携した課題解決型授業や経営者による特別講義といった実践的な学びを通して、自らの将来を考えるとともに、プレゼンテーション力やコミュニケーション力の向上を図っている。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国738大学に2021年春の就職状況を調査。573大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業者数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。


2021年学部系統別実就職率ランキング(経済系)