2020年 保育士就職者数ランキング
写真=聖徳大学
今回は保育士の就職者が多い大学を紹介する。保育士輩出のために、各大学ではどのような取り組みが行われているのか。順に見ていこう。
1位は聖徳大学で237人。「保育の聖徳」と呼ばれ、伝統に基づく独自のカリキュラムと少人数教育を通じて、幼児教育や保育に関する専門的な知識や実践方法を修得。乳幼児の心身の成長発達を学び、子どもへの援助技術を身につける。就職支援では、「公務員(幼稚園教諭・保育士)採用試験対策講座」などを開講するほか、一次合格者に対する少人数の面接アドバイスなど、教員によるきめ細かな指導を展開。公立幼稚園教諭・公立保育士合格者数131人という、高い合格実績につながっている。(※)2020年3月卒業生実績
2位は東京家政大学で180人。女性の経済的・精神的自立のための職業教育を実践し、専門職として活躍するためのさまざまな資格取得が可能なカリキュラムを展開している。家政学部児童学科と子ども学部子ども支援学科では、幼稚園教諭一種免許と保育士資格を全学生が取得することを原則とし、その結果、毎年多くの卒業生が幼稚園教諭や保育士として就職。全国の保育・幼児教育の現場で活躍し、評価されている。また、公務員試験合格のためのサポートにも力を入れており、毎年多数の合格者を輩出。保育士として就職した卒業生のうち37%が、公立保育所に就職している。
3位は桜花学園大学で120人。4位には白梅学園大学が107人で続く。子ども学部に子ども学科、発達臨床学科、家族・地域支援学科の3学科を擁する白梅学園大学は、リベラルアーツ教育と、子ども学に関わる専門教育を二つの柱とする。保育士資格については子ども学科と発達臨床学科で取得可能で、社会の今を担い、未来を受け継ぐ子どもとともに新しい明日を築く、幅広い知見や豊かな教養を備えた人材育成を目指す。専門科目と全学科共通科目、少人数によるゼミ・演習形式での学びを卒業論文制作につなげるほか、学科の枠を超えた単位履修や資格取得なども可能なカリキュラムが特徴だ。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国735大学に2020年春の就職状況を調査。551大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数には臨任・非常勤を含む。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。