就職に力を入れている大学ランキング2020(東京編)
写真=法政大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。
1位は明治大学(445ポイント)、2位に法政大学(100ポイント)が続く。法政大学は大学通信が調査する2020年実就職率ランキング(卒業生3000人以上の大学)※で全国5位。実就職率は92.1%と大規模大学の中で高い就職実績を誇る。低学年次から受講できる「キャリア形成関連科目」を提供するなど、入学から卒業まで全学年を対象に、キャリア形成をサポートしている。さらに、公務員や法曹を目指す学生を支援する「公務人材育成センター」、教職に関するシンポジウムや教員採用試験対策の講座や模擬面接などを実施する「教職課程センター」、会計専門職を目指す学生を支援する「高度会計人育成センター」等が各種試験受験者をバックアップ。前述の資格以外についても、資格学校等と提携したエクステンション・カレッジでさまざまな資格講座を受講できる。
3位は中央大学で76ポイント。多摩キャンパスと後楽園キャンパスそれぞれにキャリアセンターを設置。コロナ禍においてもオンラインでの個別面談や各種説明会・講座などを実施し、キャリア支援を途絶えさせないための取り組みを続けている。また、公務員試験や教員採用試験、法曹界や公認会計士をめざす学生への、卒業生のネットワークを生かした支援も同大ならでは。公務員関連講座は1年次より豊富なカリキュラムを用意し、法職講座は専任教員と卒業生の弁護士を中心に運営、「法科の中央」として質の高い講座を安価で提供している。公認会計士講座では、学内にある「経理研究所」で、卒業生の公認会計士が指導にあたり、いずれの試験においても全国トップクラスの合格実績を誇る。
4位には産業能率大学がランクイン(70ポイント)。「4年間後、成長できる大学」として、実社会で通用する知識と実践力を身につける教育を実践してきた。1年次から「キャリアサポート授業」を必修とし、キャリア設計の基礎固めをしながら、PBL(Project Based Learning、課題解決型学習)を数多く経験。学生の主体的な行動や達成感を育み、積極的な就職活動の原動力となっている。また、就職支援をゼミ教員とキャリアセンターの担当職員がダブルでサポートし、学生をバックアップ。親身で学生一人ひとりに合った支援体制により、就職内定率99.4%、実就職率も94.8%を達成するなど、高い実績を上げている(いずれも2020年3月卒業生実績)。
※実就職率は、就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100で算出
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。